名もなき詩集を君に、からの一発目。
海と題された詩です。幻想とリアルが交錯し
一種のカオスの中に紺青のキレイな海が広がって
いるという感じです。その対比ですね。信じることの
強さみたいなことも根底にはあります。
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その青い海はまるで楽園で
そこはハワイのようなところだったが
その海の波頭も白い泡も、その砂粒も
そのビキニの女の足も、滑走するボートも、現実ではない
そんなことには露とも気づかずに
その空を信じていた、海を疑わなかった
だが、それらはただの夢だ
僕の創り出した、仮の住まいなのだ