古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

アド・バード     椎名誠

2020-05-01 14:29:41 | 小説の紹介
集英社文庫   1987年

このアド・バードというSF作品が存在すると知って

一年くらいずっと読んでみたいものだ、と念願して

いた。横川の古本市で見つけたときは狂喜してし

まった。しかも百円だ。サイコーである。

期待通りだった。僕はたまーにSFを読むという程度の

SF好きだが、この作品の世界観に魅せられてしまった。

地ばしり、海ばしりというイメージに飛んだモチーフに、

コマーシャルで満ち溢れた荒廃した街、C4という脳なし

と呼ばれるロボット、箱形の脳髄だけの人間もどき、その

どれもがユニークで、ブライアン・オーティスという人の

作品は読んだことはないが、一度、読んでみなくてはなるまい

と思わせる。

父親探しの旅だが、そのとき、ラストを読んでいるときに

坂本龍一氏のレインを聴きながらだったのだが、実に

よくあっていた......合掌。

                 (鶴岡 卓哉)



































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