古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

世界どこでもずんがずんが旅     椎名誠

2020-05-31 09:53:31 | 本の紹介
角川文庫       2010年

1980年代から始まったシーナさんの旅のアンソロジー的

ソーマ燈的な作品集である。

僕は外国はニューヨークに行ったっきりで、辺境というとこ

ろには行ったことがない。そもそもイヤである。日本がいい。

ニューヨークもホントに自分のことで精いっぱいの時期で

気を遣えなかったので、楽しめなかった。

それにしても辺境である。極寒である。極暑である。イヤで

ある。シーナさんはそんなところにずんがずんがと行ってし

まうんだから、えらいんである。

野豚に後をついて回られて、の野グソである。イヤである。

ジャングルに穴を掘って、からの野グソ、イヤだ、イヤだ。

日本がいい。やはり、どんなことになろーと日本という国を

離れられないようだ、と確信した。文庫版には竹田さんと

いうドレイの感涙の解説がついている。うーん、ドレイの

身分なのにスゴイ……合掌。

                  (鶴岡卓哉)




































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