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古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

火星年代記    レイ・ブラッドべリ

2024-09-28 03:05:59 | 小説の紹介

小笠原豊樹・訳 ハヤカワ文庫 1976年

 

火星に移住して生活する世界を描く一大スぺクタクル。

 

連作短編となっていて、印象的に深く刺さる短編が

 

連なっている。ひとつ強烈なのは、ひとり火星に

 

取り残されたと思っているウォルターという男

 

が電話が鳴るのを聞いて、きっと女だ、と思い込み

 

電話しまくって、美容院に電話すると、女の人が出る。

 

そこに飛んで行ったが、いなくて、元いた町に来た

 

んだ、と悟ったウォルターは戻って、探すと、そこに

 

いたのは、怪物のように太った女だった、という、

 

ボーイ・ミーツ・ガールなんだろうけど、こんなの

 

ありか、っていう展開に口が塞がらなかった。

 

もしかしたら、地球も、火星から逃げて来て、住み着いた

 

火星人が最初かもしれない、と妄想してしまった。

 

(読了日 2024年9・4(水)1:05)

              (鶴岡 卓哉) 

 

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