篠田一士・訳 集英社 1975年
砂の本とは始めもなければ、終わりもない本
のことだという。
この本をどう評せばいいのだろうか。
誰も近づけない場所に近づくことなのかも
しれない。
単純な文体で誰にでも理解出来るもの、という
ものは怪しい、と見なければならないだろう。
確かにこの本を読んだ、しかして、その先には何が
あるのだろうか。文体の中で泳いでいただけだからだ、
といったらいいのか。
すごく楽しませてもらった。いや、楽しんでいたのは砂の
本の方か?
(読了日 2024年8・10(土)0:15)