「素敵な活字中毒者」椎名誠・選 所収。 集英社文庫
昭和十七年
ぼくはこの鶴見氏と云うお名前を存じ上げなかった。
自身、小学生の頃に、毎日4円の大衆小説を読んでい
たことが読書歴の始まりだという。
父は政治家の裕輔氏だと云うことなので、自宅には本が
たくさんあったのだろう。
目を悪くしたので、大人になってからは、あまり読書は
していないと云う。今では大衆小説は純文学とあまり
変わらなくなってしまったように感じる。
純文学が大衆小説化してしまっていると感じる。
この8P余りの短いエッセイは、「女性改造」に昭和
十七年に発表され、「読書のすすめ」に昭和五十四年に
収録されたと云うことだ。
(読了日 2024年11・27(水)22:08)
(鶴岡 卓哉)