古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

本をたべる 田辺聖子

2024-12-10 13:09:18 | 本の紹介

やっぱり、人生は忙しいよりヒマと云う方が

 

どっちかというと芳しいのかもしれませんね。

 

気が向いたので、田辺氏の短編をご紹介します。

 

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OL生活の傍ら、同人誌「航路」に参加したこと

 

が契機になって、作家になったという。

 

こんなに文学を愛していたひととは知らなかった。

 

たべたいほど好きな小説があるって、なんて素敵

 

なことなんだろう。

 

自分でオリジナルの装丁をしてしまう。抱いて寝て

 

しまいたくなるほど好き。

 

今の小説と云うのは、あと何ページもあるのかと、

 

溜め息をついてしまう小説が多いようだ。

 

好きな本と出会ったら、そんなことはない。あと、

 

これしかない、終わってしまっても、ただ、感動に

 

浸るのみ。そんな本と出会えたひとは幸せである。

 

ぼくはどうかと言えば、最近、読んだので言えば、

 

谷崎、梅崎春生、ドナルド・キーン、J・G・バラード

 

なんかは夢中になって読んだ本である。

 

(読了日 2024年11・24(日)1:10)

                (鶴岡 卓哉)

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詩 自殺指南    鶴岡 卓哉

2024-12-10 02:41:39 | 詩・ポエム

なんか、読書ブログばっかりっていう

 

のも倦みてきたかんじがするので、今

 

日は詩をご紹介しよう。

 

自殺指南と云う詩だ。

 

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自殺指南

 

下水管を伝って臭ってくるらしい

 

逆再生させる大歓声

 

氷の声を深く吸う

 

染み込ませたシートを燃す

 

注射跡の黒ずみ

 

最近、走ることはないな

 

嬉しいことがある度、ぼくは

 

のどを潤す夕暮れ

 

フグの死体は捨てておいた

 

埠頭にさんざめく、象の喚き

 

そして、ぼくらは大人になり

 

手首を切ったり、首を吊ったりするんだろ?

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