講談社文庫 2007年 第23回講談社エッセイ賞受賞
うなぎの「ラビアータ」を求めて、アフリカをさすらう男二人の
情熱を描く。どんなにつらくても、読んでいるこっちはなんかお
もしろく感じてしまうのだから、薄情な限りである。当の二人も
ハエばかり、うんこ山盛りのトイレなども楽しんでいる節がある。
というか、思いっきり、楽しんでいたのだ、と読後に思う。
そして、読んでいるこっちもだんだんしんどくなってくるころに
唐突に「ラビアータ」は八匹獲れて、旅も終わってしまう。
ぼくはインドものも好きだが、アフリカものも好きだな、と確認
した。けど、おいらは無菌の日本でしか生きていけないのだな、
と心底思った。アフリカ、やべーよ。
(読了日 2022年11・19(土) 23:10)
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