古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

アレルヤ     桜井鈴茂

2019-04-06 10:34:37 | 小説の紹介
双葉文庫    2002年




読後に電話をして、相談したくなるような作家を読みたいと




書いたサリンジャーを引き合いに中俣さんという人は解説を




書いているが、本トに、なんか、桜井さんって人はフツーな




んだろうなア、と「おれのユッキー」を読んで思った。




男なら一度は妄想するだろう、アイドル的なコとのラブゲーム!




を、それを素直に率直に書いてしまえるところが、なんとも



かわいくもあり、いい奴、と思ってしまう。



「アレルヤ」であるが、サブカル青春小説って感じで、葉っぱ



のプッシャーになる吉永シロウくんが描かれる。



この主人公はあっけらかんとしているようで、病的………ヘリで



生きる男ですね。



あんまり売れなかった、とあとがきに書いておられるが、出版



されて十年経って文庫化され、十年、今こそまさに読み時が来た、



と言いたい。

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