「ディック傑作集4」所収 小川隆・訳
アメージング誌1954年5月号
ジオラマに43歳のハスケル氏はのめりこんでいる。その
世界にすっかり入りこんでしまい、その世界の住人となり、
妻のマッジ、浮気性のマッジもその世界の住人となり果てる。
この作品はSFではない、ファンタジーだ、とP・Kも述べてい
る。
文学作品に近いものがあるのではないか。創造する、という
反対の要素、破壊こそこの作品の裏テーマらしいが、町を壊
して、創造する神になったハスケル氏という市民に神のような
力を与えるのは危険だ。意外とファシスト気質だったりするの
だ。ある意味、とても怖い作品だ。……合掌。
一足お先に冷やし中華なんてどお? 街の冷やし中華いいんじゃねえ?
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