古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

小さな町       P・K・ディック

2021-03-20 10:47:35 | 小説の紹介

「ディック傑作集4」所収   小川隆・訳

 

アメージング誌1954年5月号

 

ジオラマに43歳のハスケル氏はのめりこんでいる。その

 

世界にすっかり入りこんでしまい、その世界の住人となり、

 

妻のマッジ、浮気性のマッジもその世界の住人となり果てる。

 

この作品はSFではない、ファンタジーだ、とP・Kも述べてい

 

る。

 

文学作品に近いものがあるのではないか。創造する、という

 

反対の要素、破壊こそこの作品の裏テーマらしいが、町を壊

 

して、創造する神になったハスケル氏という市民に神のような

 

力を与えるのは危険だ。意外とファシスト気質だったりするの

 

だ。ある意味、とても怖い作品だ。……合掌。

 

 

一足お先に冷やし中華なんてどお? 街の冷やし中華いいんじゃねえ?


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