古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

万引千摺り百十番 野坂昭如

2025-01-04 10:38:47 | 本の紹介

新年早々、グーブログが不具合で接続不可能

 

に至っていたらしく、更新出来なかった。

 

サイバー攻撃なのだろうか。よくは分からない。

 

兎に角、復旧したらしいので、野坂昭如氏、い

 

ってみましょうか。

 

ーーーーーーー

 

「素敵な活字中毒者」所収。 集英社文庫

 

昭和五十年

 

敬愛する野坂氏のドラッグ短編。バナナの皮の白い部分

 

をこそいで煮詰め、オーブンで焼くとドラッグになる

 

らしい。どうなるかは定かではないが、なんか手近なも

 

のでもあるので、面白い。TNTを主人公はつくろうとする

 

んだが、その煩雑さ故、うまくゆかない。そこへ、息子に

 

ぴったりくっ付いて離れない母親がやって来て、TNTをつ

 

くっておきましたよ、と言う。

 

危ないから、110番に電話して処理してもらうことにする

 

が、ハハの冗談ではないか、と訝る。

 

エロ小説のていもきちんと取っていて、そこはさすがぬかり

 

はない。TNTのつくり方も微に入り細に入り書いてあるが、

 

見当も付かぬ。主人公は万引きを繰り返すが、捕まらずに

 

うまくやっていたように書かれている。

 

うーん、いいねえ、やっぱり、野坂昭如氏、

 

2015年に亡くなっている。RIP。

 

(読了日 2024年12・3(火)10:45)

                (鶴岡 卓哉)

 

 

 


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