友枝 康子・訳 「ディック傑作集4」所収。
ともすると、中絶を容認するともとれる、実際、中絶
反対団体から抗議の手紙をうけとったというから、この
短篇の持つ、中絶に対する考え方の一応の答えが垣間見
えるのではないか。
ぼくとしての考え方はちょっと違う。あくまで、P・Kと
いうひとは魂の在り方を問うていたのだ、と思う。大学
出のエド・ガントロをまったくおかしな行動、堕胎トラ
ックに乗せるようなことをさせたことにもそれはうかが
い知れる。
魂は生まれたときから備わっているだろう。12歳から
数学ができるようになったからと言って、備わるような
ものではない。知識や智慧がなくとも人間は人間である
という、ある意味、逆説的な試みをしているのだろう。
我々はまだ人間になっていない、それが人間のあり様なの
だ、と。……合掌。
わて、カップヌードル、三分じゃなくて、三十分でも待てますで。麺伸びてまうけどな。
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