フォークソング
自由なる大地で自分を見つけるだろう、と僕に予言した老医者
拡大していく社会の中で孤立していく僕はむしろ寂しがり屋だ
自分が何者なのか分からないまま僕の心は彷徨う
世界では僕は無力でいつも通り無名だ
誰も助けてはくれないこの世界で僕は生きてかなきゃいけない
ああ、また僕は電車に乗り、会社の中で、社会の中で、忙殺の中で
故郷が何処なのか忘れてしまいそうになって僕は少し焦ったりする
故郷を想い、僕は転がる石のように旅立つ
故郷で待っていたのは幼い日々の数々の愚行と遊び場の残骸
ああ、ここに僕の影が落ちている
その影は昔の日々より少し大きく伸びている
ああ、怖い夢見た!(2019年にお亡くなりに。あばよ、現生!)
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