浅倉久志・訳 「ディック傑作集2」所収
究極のSF 1974年。
この作品のテーマはくり返される時間だ。このテーマで
思い出されるのは涼宮ハルヒの憂鬱であろう。すでに47
年も前にすでにこのアイデアがあったとは驚きだ。
僕がふと想像したのは、キリストが生まれてから、このあと
15年後に訪れるであろう絶滅を何度も繰り返している、
というものだ。人々がデ・ジャ・ビュを感じるのもそのせい
ではないだろうか。ここで、この円環ループから逃れる方法と
して、飛行士が内破と呼ばれるロケットの爆発で死なないこと、
を提案される。我々は人間というループの中にいるらしいし、
時間のループの中にもいるらしい。どうする?……合掌。
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