古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

時間旅行へのささやかな贈物    フィリップ・K・ディック 

2021-03-02 10:43:34 | 小説の紹介

浅倉久志・訳    「ディック傑作集2」所収

 

究極のSF 1974年。

 

この作品のテーマはくり返される時間だ。このテーマで

 

思い出されるのは涼宮ハルヒの憂鬱であろう。すでに47

 

年も前にすでにこのアイデアがあったとは驚きだ。

 

僕がふと想像したのは、キリストが生まれてから、このあと

 

15年後に訪れるであろう絶滅を何度も繰り返している、

 

というものだ。人々がデ・ジャ・ビュを感じるのもそのせい

 

ではないだろうか。ここで、この円環ループから逃れる方法と

 

して、飛行士が内破と呼ばれるロケットの爆発で死なないこと、

 

を提案される。我々は人間というループの中にいるらしいし、

 

時間のループの中にもいるらしい。どうする?……合掌。 


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