古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

日溜まりの水    立松和平

2023-04-11 09:54:19 | 小説の紹介
河出書房      1992年

立松氏といえば、ニュースステーションでのリポーター役の

印象が強い。なんかのんびりしているが、その実、エロそうだな、

とも思っていたのだが、やはり和平氏はエロかった。

三文文士の体でこの物語を語る青さん。うなぎの肝吸いのことで

文句を言いに行ったところ、その主人の妹二人と乱交に次ぐ乱交。

それを語るのは大叔父で、老いさらばえ、三文文士に是非話してお

きたいことがある、と手紙をよこす。バームクーヘンを買って、

馳せ参じ、そのような話をする。ここで、この話自体が構造として

フィクションとしてのノンフィクションという風をとっている

ことに気づく。その実、この物語は全部作られているのだ。

このポルノグラフィアと副題を付けていますが、なかなかやり

ますよ、やりまくっておりますよ。

       (読了日 2023年3・22(水)22:45)


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