詩人は死する 鶴岡 卓哉

今日は余裕があるので、蔵出しします。

詩を久しぶりに、アップしてみたいと思います。

詩人は死する、という大仰なタイトルです。

なんかすいません。

ずっと、お蔵入りしていましたが、勇気を出して。

優しい目でお読みください。

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あらゆるアイデアが僕の頭の中に去来する

アイデアは形もなく言葉もなく

ビートとなり僕の中で渦巻く

そうだ、僕は孤独でわがままだ

それでも僕はそれを愛しさえしているのだ

恥ずかしいエゴイズムに溺れながら

死する決意を固めるのだ

どんな批判も甘んじて受けようと

深夜二時に悟ったりする

ああ、君は僕を更なる孤独へと追い込み

僕の創作意欲を掻き立てるには充分なほどの

残虐さを持っている

僕は死を書き尽くし、そうか、僕は何の期待も抱いてないんだ

僕は君に対し殉教死しようとしているだけなんだ

御免なさい、僕は卑怯です

どんなに君に謝ったところで許されないです

だから、僕を刺してください

鋭いそのナイフで僕の胸を切り裂いて下さい

それで、僕は詩人として死んでゆけるのです