新潮文庫 1989年
7篇からなる私小説的短編集。
シーナさんは1985年ころから1994年までの十年間に
たぶん七十冊以上出しているのではないか。一年に9冊
ってときもあったとか。
そりゃ、それだけ出せば、重複してくるネタがたぶんにで
てくるわけでさ。もう僕くらい読み込んでいると(といっても、
僕より読んでいらっしゃる方も多いとは思いますが)、あっ、
これはあれだな、とか、すぐにわかってしまう。これはあの
人だ、とかね。冒頭の作品の「うねり」では、新たな手法で
攻めてくる。スーパーフィクションなのか、と思うような
作りだ。
同じモノを書く心境って言うのはどういうものがあるんだ
ろう。僕にはよく推察できないのだった。同じネタばかりやる
芸人とかね。そりゃ、ダメだろう。あっ、オレ、シーナさんディス
ってるわ、やばいやばい、そんなつもりじゃなかったんだけどな
......合掌。
う
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