角川文庫 1994年6月。
その当時、タイヘン話題になった本。出版されてから24年か、
社会情勢や背景は変転しつつも、ルポとして、文学として、ま
ったく古びていない。
チェルノブイリに潜入したルポは誰も怖くて、マネしようと
すら思わないし、福島とも微妙に重なってくる。ソマリアにだっ
てHIVや、今ではエボラとか恐ろしいし、病原菌がうようよ
している中をよく行ったなあ、と思う。一言言いたい……バカなの
か?…………君は。
食えると言うこと、カネさえ払えば何だって食えるのだから、この
日本という国は、いくら貧者が増えたとて、ソマリアほどじゃない。
働けば少なくとも食うことはできるし、バイト君でも、食えないもの
なんてあんまりないんじゃないのか。良い国である、ボクは飢えるのが
一番怖い。けど、飢える日も来ないとは限らないし、けっこう足音くらい
は聞こえてきているのかと思うと、薄ら怖い気持ちになってくるのだった。
その当時、タイヘン話題になった本。出版されてから24年か、
社会情勢や背景は変転しつつも、ルポとして、文学として、ま
ったく古びていない。
チェルノブイリに潜入したルポは誰も怖くて、マネしようと
すら思わないし、福島とも微妙に重なってくる。ソマリアにだっ
てHIVや、今ではエボラとか恐ろしいし、病原菌がうようよ
している中をよく行ったなあ、と思う。一言言いたい……バカなの
か?…………君は。
食えると言うこと、カネさえ払えば何だって食えるのだから、この
日本という国は、いくら貧者が増えたとて、ソマリアほどじゃない。
働けば少なくとも食うことはできるし、バイト君でも、食えないもの
なんてあんまりないんじゃないのか。良い国である、ボクは飢えるのが
一番怖い。けど、飢える日も来ないとは限らないし、けっこう足音くらい
は聞こえてきているのかと思うと、薄ら怖い気持ちになってくるのだった。