運命の子 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-129 グイン・サーガ 129)栗本 薫早川書房このアイテムの詳細を見る |
もう2ヶ月たっちゃったんですねえ。
グインの2ヶ月って、ほんとに早いです。
さて、この本では、ミロク教の本拠地、ヤガの怖ろしい姿が浮かび上がってきますね。
これはもう、心悪しき教祖に狂信的な信者が集まって、なんていう生易しいものじゃない。
完璧、"魔"が取り付いています。
これはキタイの触手なんですね?
そのようです。もう人間にはどうにもできません。
この巻を読んで心許ないのは、グインがいないっていうことだよね。
そうなんですよ~。
スカールは確かに心強いのだけれど、こういう相手には歯が立たない。
グインがいれば、こんな相手でも安心なんだけれど・・・。
お国許、ケイロニアで大変なことになっているみたいだし・・・。
ヨナに、フロリーに、スーティ・・・、守るべきものは多いのに、なんてこちらは無力なんでしょう!
そこにようやく現れたのが、ブランでした。
そうそう、これで一応ヤガを目指していたメンバーは全て終結したのかな。
そのようです。しかし、一度追っ手を逃れたかに見えたヨナはつかまってしまうし、
フロリーもスーティと離れ離れになって敵の本拠地に・・・。
絶体絶命・・・最悪の状況ですね。
う~む、この状況をどうのりきるのか。
グイン無しで・・・。
まあ、最後の頼みの綱が現れたので大丈夫だとは思うのですが・・・。
スーティーはますます、頼もしい子になって行きます。
あ~、しかし、私たちは永遠にこの子の成長した姿を知ることができない、ということですよね・・・。
そ、そうですね。なんとも残念・・・。
成長したこの子が誰と結婚することになるのか・・・なんていうのが、楽しみでもあったんだけど。
それを言ったら成り行きを知りたい話はいくらでもあるよ。
グインの子供ってどんなのかとか。
マリウスはいつまでもさすらいの吟遊詩人なのか、とか。
いつか、ゴーラとケイロニアは戦火を交えるのだろうか。
リンダは誰かと結婚するのか。
そもそも、グインってナニモノ???
あと一巻残っていますが、何も語られることなく終わってしまうのでしょうね。
はやく130巻を見たいような、見たくないような・・・。
満足度★★★☆☆