大人の男のライバル関係&友情

* * * * * * * * * *
1960年代、イギリスの人気TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を映画化したもの。
いやー、懐かしい。
大好きでしたイリヤ・クリヤキン。
といっても当時の私はまだ小学生で、
そもそもナポレオンとイリヤが米ソ冷戦下でありながら、
協力しあう関係にあったわけなど考えてみたこともなかったというか、
そういう構造の話だったとは今更わかったという情けない話なのですが…。

舞台はそのまま1960年代、東西の冷戦下、
核兵器とその技術を拡散させ世界を滅ぼそうとする組織が登場。
その陰謀を阻止するため、「あり得ない」米ソが協力関係を結ぶこととなり、
CIAのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)と
KGBのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が任に当たることになります。
ドイツ人科学者の娘、ギャビー(アリシア・ビカンダー)を守りながら、
その科学者の行方を探すことに。

スパイものは今あふれるほどありますが、
本作はあえて1960年台を舞台としたところがいいですね。
ハイテクがない。
パソコンが出て来ないノスタルジックな世界。
だけれども本当に面白いのはいかにICTを駆使するかではなくて、
人の心と心、友情や裏切りの物語ということなんだと思います。
舞台はノスタルジーでも、スピーディでスリリングな展開はやはり現代のもの。
イリヤがボート上で大変な目にあっている間、
ナポレオンは車中でのんびり音楽を聞いたりサンドイッチを食べたりしている、
というシーンがおかしい。
けれど最後の最後にはやはり助けるのです。
ラストでイリヤがナポレオンに裏切られた!と思い対峙するシーン。
緊張の中で、ナポレオンがとる行動も意外で気が利いていて暖かい!!
(・・・こうしてみるとナポレオンばかりおいしい役ですね・・・。ズルい!!)

ともあれ、男二人が反目しながらも友情を結んでいく。
互いのことがよく分かり合っていて信頼をしている。
だけれども最大のライバルでもある・・・というような
大人の男二人の関係性というのに私は痺れてしまうのですよねー。
例えば多田と仰天のような。
あるいは倉木と大杉のような・・・。
あ、そもそも私の中のこの好みの始まりは、
ロバート・ボーンとデヴィッド・マッカラムというこの二人だったのかもしれないと、
今気付きました。

ロバート・ボーンにさほど興味はありませんが、
デヴィッド・マッカラムには少なからず思い入れがありまして、
だからアーミー・ハマーはちょっと違うなあ・・・という感じ。
もう少し線が細い感じで・・・、
オーランド・ブルームなら良かったのに、と個人的には思います。
でも、昔のイメージにとらわれなければ、
このガッチリした生真面目な大男のイリヤ・クリヤキンも悪くはありません。
やや、少年期のトラウマを抱えているなんていう設定もいいですね。
そして、このチームのまとめ役ウェーバリー部長にヒュー・グラントというのが
なんとも心憎い配置じゃありませんか!!
ぜひ、シリーズ化していただいて続編を見たいものです。
ちなみに、U.N.C.L.E.は、United Network Command for Law and Enforoement
(法執行のための連合網司令部)
ですって。
これもこのたび初めて知った次第。
あ、TV版では敵組織を「スラッシュ」といっていました。
「コードネームU.N.C.L.E.」
2015年/アメリカ/116分
監督:ガイ・リッチー
出演:ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー、アリシア・ビカンダー、エリザベス・デビッキ、ヒュー・グラント
スリル・サスペンス度★★★★☆
満足度★★★★☆
大人の男の友情度★★★★★

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1960年代、イギリスの人気TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を映画化したもの。
いやー、懐かしい。
大好きでしたイリヤ・クリヤキン。
といっても当時の私はまだ小学生で、
そもそもナポレオンとイリヤが米ソ冷戦下でありながら、
協力しあう関係にあったわけなど考えてみたこともなかったというか、
そういう構造の話だったとは今更わかったという情けない話なのですが…。

舞台はそのまま1960年代、東西の冷戦下、
核兵器とその技術を拡散させ世界を滅ぼそうとする組織が登場。
その陰謀を阻止するため、「あり得ない」米ソが協力関係を結ぶこととなり、
CIAのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)と
KGBのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が任に当たることになります。
ドイツ人科学者の娘、ギャビー(アリシア・ビカンダー)を守りながら、
その科学者の行方を探すことに。

スパイものは今あふれるほどありますが、
本作はあえて1960年台を舞台としたところがいいですね。
ハイテクがない。
パソコンが出て来ないノスタルジックな世界。
だけれども本当に面白いのはいかにICTを駆使するかではなくて、
人の心と心、友情や裏切りの物語ということなんだと思います。
舞台はノスタルジーでも、スピーディでスリリングな展開はやはり現代のもの。
イリヤがボート上で大変な目にあっている間、
ナポレオンは車中でのんびり音楽を聞いたりサンドイッチを食べたりしている、
というシーンがおかしい。
けれど最後の最後にはやはり助けるのです。
ラストでイリヤがナポレオンに裏切られた!と思い対峙するシーン。
緊張の中で、ナポレオンがとる行動も意外で気が利いていて暖かい!!
(・・・こうしてみるとナポレオンばかりおいしい役ですね・・・。ズルい!!)

ともあれ、男二人が反目しながらも友情を結んでいく。
互いのことがよく分かり合っていて信頼をしている。
だけれども最大のライバルでもある・・・というような
大人の男二人の関係性というのに私は痺れてしまうのですよねー。
例えば多田と仰天のような。
あるいは倉木と大杉のような・・・。
あ、そもそも私の中のこの好みの始まりは、
ロバート・ボーンとデヴィッド・マッカラムというこの二人だったのかもしれないと、
今気付きました。

ロバート・ボーンにさほど興味はありませんが、
デヴィッド・マッカラムには少なからず思い入れがありまして、
だからアーミー・ハマーはちょっと違うなあ・・・という感じ。
もう少し線が細い感じで・・・、
オーランド・ブルームなら良かったのに、と個人的には思います。
でも、昔のイメージにとらわれなければ、
このガッチリした生真面目な大男のイリヤ・クリヤキンも悪くはありません。
やや、少年期のトラウマを抱えているなんていう設定もいいですね。
そして、このチームのまとめ役ウェーバリー部長にヒュー・グラントというのが
なんとも心憎い配置じゃありませんか!!
ぜひ、シリーズ化していただいて続編を見たいものです。
ちなみに、U.N.C.L.E.は、United Network Command for Law and Enforoement
(法執行のための連合網司令部)
ですって。
これもこのたび初めて知った次第。
あ、TV版では敵組織を「スラッシュ」といっていました。
「コードネームU.N.C.L.E.」
2015年/アメリカ/116分
監督:ガイ・リッチー
出演:ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー、アリシア・ビカンダー、エリザベス・デビッキ、ヒュー・グラント
スリル・サスペンス度★★★★☆
満足度★★★★☆
大人の男の友情度★★★★★