映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

リベンジgirl

2019年08月21日 | 映画(ら行)

イタい女、イタい映画

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東大を主席で卒業し、ミスキャンパスでグランプリを獲得した
24歳、宝石(たからいし)美輝(桐谷美玲)。

しかしいかにもタカビーでイタい女・・・。
そんな彼女が大失恋をして、リベンジを誓います。
彼女を振ったのは政治家の御曹司・裕雅(清原翔)。
将来は総理大臣を狙うと噂されています。
そんな彼に対抗心を燃やした美輝は自分こそが総理大臣を狙うと決意し、
まずは議員となるための選挙活動を始めますが・・・。

いや・・・、なんともはや。
全く理念なき選挙、立候補・・・。
作中では彼女が政治家となってやりたいことの話は一言も出てきません。
とにかく知名度を上げて、人受けさえ良ければ良い。
そういうノリで、選挙活動が進められていきます。
まあ、そこを詳しく具体的にしてしまえば、見るものを選ぶかもしれないですし・・・、
あえて触れないという意図はあったのだろうとは思いますが・・・。



しかし逆に思ってしまいます。
実際に行われている選挙もこんなものなのかもしれない、と。
理念なんかないんですよ。
現に、なんでこんな人が?という議員が時々不祥事を起こしてニュースになったりしますもんね。
そういう皮肉だとすればたいした作品なのか・・・?



そもそも、この美輝がちーっとも頭良さそうに見えません。
どこが東大の主席? 
これはいくらなんでも東大生に失礼だろう。
振られた男への対抗心で政治家を目指すことにした・・・、
と、きっかけはそれでも構わないのだけれど、
せめてもう少し、「政治」に真摯に向かい合うという目覚めの部分がほしかった。

本作の収穫は、清原翔さんが見られたことのみ。
(ろくでもない男の役だったけれど・・・)

リベンジgirl [DVD]
桐谷美玲,鈴木伸之
バップ

<WOWOW視聴にて>
「リベンジgirl」
2017年/日本/110分
監督:三木康一郎
原作:清智英、吉田恵里香
出演:桐谷美玲、鈴木伸之、清原翔、馬場ふみか、斎藤由貴
理念なき政治度★★★★★
満足度★★☆☆☆