映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ハード・コア

2019年11月22日 | 映画(は行)

予測不能、男たちの絆のメルヘン

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純粋で不器用、世間になじめない右近(山田孝之)は、
群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀を手伝って日銭を稼いで暮らしています。
同僚の牛山(荒川良々)だけが心を許せる相手。

一方、右近の弟・左近(佐藤健)は、エリート商社マン。
生きにくい世をうまく立ち回って生きています。

さて、牛山が自身の暮らす廃工場でポンコツのロボットを見つけました。
外見はいかにもチープですが、左近の調べによると現代科学すら凌駕する高性能ロボットであるといいます。

コスプレのふりをしてロボットをも埋蔵金掘りの仲間に加え、
右近と牛山、ロボットは不思議な友情でつながっていきますが・・・。

 

何の予備知識も持たずに本作を見始めた私、単にさえない男たちの物語・・・?
と思ってみていたら、いきなりロボットが登場したので驚きました。
SFと言うよりもメルヘンですね。

 

いかにも浮世離れした右近と牛山に引き換え、超現実的な左近は、
このロボットならきちんとしたオーダーをすれば実行するとにらみ、
「金」を見せてこれを探すようにと言うのです。

この洞窟に埋蔵金があるというのは嘘ではなかった。
なんと、ロボットは見つけてしまうのですよ、徳川の埋蔵金を・・・。
では欲に目がくらんだ彼らが仲間割れするのかと思えばまた、これがそうではない。

うーん、実に予想を裏切ってくれる。
面白い。
男たちの絆を描くメルヘン・・・?

本作、コミックが原作なんですね。
なるほど。
ユニークで、楽しめました。

 

ハード・コア [DVD]
山田孝之,佐藤 健,荒川良々,石橋けい,首くくり栲象
Happinet

WOWOW視聴にて>

「ハード・コア」

2018/日本/124

監督:山下敦弘

原作:狩撫麻礼・いましろたかし

プロデュース:山田孝之

出演:山田孝之、佐藤健、荒川良々、石橋けい

メルヘン度★★★★☆

予測不能度★★★★★

満足度★★★★☆