アスリート、苦難の道
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オリンピックへ行こう! |
真保 裕一 | |
講談社 |
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大学卓球チーム内の軋轢や友情、競歩ランナーの孤独、サッカー選手の挫折と希望、
各種目で日本代表を目指すアスリートを描く応援小説
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真保裕一さんの「~へ行こう!」シリーズ。
といっても私は「デパートへ行こう!」しか読んでいないのですが・・・。
本作は「いだてん」的展開を期待して手に取ったのですが、ちょっと違いました。
本巻には3編が収められていて、それぞれ、卓球、競歩、ブラインドサッカーの
頂点を目指そうとするアスリートが主役です。
そうしたときにはつきものの、力のこと、技術のこと、才能、限界、
ライバル、指導的立場の者のパワハラ、様々な壁が彼らの前に立ち塞がります。
特に卓球については、かなり卓球をやりこんだ人でなければわからなそうな技術的な記述。
リアルではありますが、卓球のことをよく知らない私にとっては読むのが苦痛でした。
ヒリヒリ感は伝わりましたが・・・。
苦難ばかりがリアルで、それぞれの競技への「好きだ」という熱量がいまいち伝わらない気がしました。
「オリンピックへ行こう」真保裕一 講談社
満足度★★.5