映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

TENETテネット

2020年09月23日 | 映画(た行)

何が何やら・・・

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クリストファー・ノーラン監督によるSF超大作。
ということで、期待して見たわけですが・・・。

 

強靱な精神力を持つ“名もなき男”(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、とあるミッションを与えられる。
それは時の流れを逆行する装置により未来からやって来た敵と戦い、世界を救う、というもの。

大筋はわかります。
でも、何やら理解不能、私にはついて行きがたく、さほどの満足感は得られなかったというのが正直なところです。

この時間の逆行というのが、これまで私たちが知るタイムマシンとは全く異なっていて、
時間を逆行してきた者たちは、私たちの通常の時の流れの中では、
やはり時間を逆行した動きになってしまう、ということなのです。
そこで、時間を逆行した主人公が通常の時の流れにいる主人公と出会ったりする、
そんなシーンがなんともスリリングで面白い。
ピストルから撃たれた弾丸が、逆行して銃口に吸い込まれていったりしますから・・・。

こういう部分部分ではなるほど~と思うところもあるのですが、
それにしても、どちらが正方向で、どちらが逆方向なのやら、
あまりにもめまぐるしい映像なので、理解している暇がない。
おそらく、脚本はものすごく考え抜かれて論理的に構成されているのだと思います。
でも、私にとってはスピーディすぎて、ついて行きがたい・・・。

一度あったシーンが、後に逆回転視点で繰り返される。
そういったところがとても興味深い作りなのですね・・・。
でもやっぱり何が何だかわからない・・・、というのは私にとってはストレスで、どうも入り込めなかったです。
ではもう一度見るか?
いや、もういいわ・・・。

でも本作、すごかった、面白かったという方は多いので、皆様は気にせずご覧ください。
多分若い方ならOKです。
オバサンがついていけなかっただけ。

 

そうそう、ロバート・パティンソンがとーってもチャーミングでした!!

 

<シネマフロンティアにて>

「TENET テネット」

2020年/アメリカ/150分

監督・脚本:クリストファー・ノーラン

出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、エリザベス・デビッキ、ケネス・ブラナー、ディンプル・カパディア

 

視聴者置き去り度★★★★☆

スタイリッシュ度★★★★★

満足度★★★☆☆