映画と本の『たんぽぽ館』

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フライボーイズ

2020年03月24日 | 映画(は行)

クラシカル戦闘機対決

* * * * * * * * * * * *


第一次世界大戦で、当初中立の立場を取っていたアメリカから
志願兵としてフランス空軍に入隊した青年たちの実話を元にしています。



テキサスの青年ローリングス(ジェームズ・フランコ)は、
ニュース映画で戦闘機パイロットの活躍を見て、フランス行きを決意します。
フランスのラファイエット戦闘隊には同様にアメリカから来た仲間たちが集まり、
パイロットとしての訓練が始まります。


第一次世界大戦。
この時初めて飛行機が戦争に用いられたのです。
なんともクラシックな複葉機。
見ていても本当にこれで飛べるの?という感じの心許なさなのですが・・・。
先日読んだ池澤夏樹さんの本の中の言葉
「以前は科学は実感で納得できた」というのを思い出します。
実にシンプルな飛ぶための機械、実感として「納得」できる感じですよね。

ここに集まったアメリカの青年たちは、牧場の経営に失敗したローリングスを始め、
家族や恋人に「英雄になる」と宣言してきた者、
父親の期待に応えるために来た者、
元ボクシングチャンピオンなど、それぞれの状況が全く異なります。
しかし初めての飛行はなんといっても心が躍る。
けれど、実際の戦闘となれば、命をなくす者もいるし、
恐怖で心が萎えてしまい、飛行できなくなる者も・・・。
そんな中ローリングはちゃっかり地元のフランス娘と恋をしちゃったりしますが・・・。
一人また一人と戦闘で命を落とし人数が減ってしまいますが、
その分なお絆が深まっていく彼ら。
なんとも胸が熱くなるのでした。


こんなクラシックな飛行機の戦闘シーン、他ではほとんど見られないと思います。
さほど飛行機に興味があるわけではない私でも、これはすごいと思う。
風防ガラスもないし、パラシュートも身につけていないのね・・・。
機体が燃え上がった時のための自決用のピストルまで持たされます・・・。
なかなか見応えのある作品。

 

 

Amazonプライムビデオにて
「フライボーイズ」
2006年/アメリカ/138分
監督:トニー・ビル
出演:ジェームズ・フランコ、マーティン・ヘンダーソン、ジャン・レノ、
   ジェニファー・ヂッガー、タイラー・ラビン
戦闘のスリル度★★★★☆
青年たちの絆度★★★★☆
満足度★★★★☆

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アナログ感の飛行機 (風子)
2020-03-25 21:37:14
人間が動かしていると感じられる飛行機でした。
ジェームズ・フランコはこの映画のために、飛行機の操縦のライセンスを取ったそうですよ。すごいですよね。
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ライセンス (たんぽぽ)
2020-03-26 19:44:41
風子さま
飛行機の操縦ライセンスって、このようなプロペラ機もジェット機も一緒なのかしらん・・・?
ジェット機はともかく、こんな複葉機にはちょっと乗ってみたい気もします。
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