映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

青葉家のテーブル

2022年08月20日 | 映画(あ行)

新たなライフスタイル

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ECサイト「北欧 暮らしの道具店」で配信された
短編ドラマ「青葉家のテーブル」を長編映画化したもの。
ということで作中の家に出てくる家具などは、ここの商品のようなのですが、
どれもしゃれていてステキでした。
ショールームにあるように無機質的ではなくて、生活の中に馴染んでオシャレ。
好きな感じです。

さて、青葉家。

シングルマザーの春子(西田尚美)と息子リク(寄川歌太)。
春子の飲み友だち・めいとその恋人で小説家のソラオ。
こうしたメンバーが同居する不思議な生活形態なのです。
まあ、シェアハウスだと思えばそう不自然でもないでしょうか。
そしてそこに新たに春子の旧友・知世(市川実和子)の娘、優子(栗林藍希)が
美術予備校の夏期講習へ通うため、居候として加わります。

優子の母、知世というのはちょっとした有名人で、テレビで見かけることも多いのです。
そんなスーパーウーマンを母に持つ優子は、
これまですべて母のプロデュースで生きて来たようで、その支配が息苦しいのです。
それで、唯一自らやりたいと思った美術の方向へ進もうかと思ったのですが、
どうやらその方面の才能は乏しいと、この度思い知ってしまう・・・。
母という成功例を目の辺りにして、自分はこの先どの方向へ生きて行けばいいのか・・・。
悩める青春であります。

一方、春子は実は以前知世とけんか別れしたきりずっと会っていませんでした。
この度、優子を預かったことをきっかけに、会ってみようかと思い・・・。

優子から見ると、とてもかなわないと思う母。
そして大人として自立している春子。
けれどその昔、若き日の知世と春子は、やはり今の自分と同じく遠い理想と迷いの中にいた・・・。
さわやかな、家族と友人の物語。

<WOWOW視聴にて>

「青葉家のテーブル」

2021年/日本/104分

監督:松本壮史

出演:西田尚美、市川実和子、栗林藍希、細田佳央太、寄川歌太

 

新感覚生活度★★★★☆

母娘の確執度★★★★☆

満足度★★★☆☆

 



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