パリの露伴にわくわく
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NHKでテレビドラマ化された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。
原作は荒木飛呂彦さんのコミックです。
私はコミックは読んだことはないものの、
ドラマを大変楽しく拝見していたので、映画化大歓迎。
待ってました、という感じで拝見。
相手を本にして、生い立ちや秘密を読み、
指示を書き込むこともできるという特殊能力「ヘブンズドア」を持つ、
漫画家・岸辺露伴(高橋一生)。
露伴は青年時代(長尾謙杜)、淡い思いを抱いていた女性(木村文乃)から、
この世で最も邪悪な「最も黒い絵」のうわさを聞いたことを思い出します。
それから時を経た今、その絵がフランスのルーヴル美術館に所蔵されていることを露伴は知り、
取材としてパリを訪れることに。
しかし、美術館職員にはその絵を知る者はなく、
データベースによって、その絵が今はもう使われていない
地下の「Z―13倉庫」にあることが分かり・・・。
例により、お気楽編集者・泉京香(飯豊まりえ)を伴う旅で、
ずいぶん重苦しさから救われています。
最も黒い色とは。
その色を用いた最も黒い絵とは。
その秘密を解き明かしていきます。
本作、その黒い色から、クモがにじみ出すように現れて
もぞもぞと動き回るので、うす気味悪さ倍増。
私、クモは大の苦手なのであります・・・。
ルーヴル美術館を舞台に用いるということでスケール感もあって、
劇場版にもしっかりとした意義を感じます。
露伴の、漫画家デビューしたばかりの若き時代をうかがえたのもよかった。
えーとこの長尾謙杜さんというのは「なにわ男子」ですか。
そちらの方はあまりよく分かっていない私。
まあとりあえず、テレビドラマファンだった方なら存分に楽しめます。
<サツゲキにて>
「岸辺露伴ルーヴルへ行く」
2023年/日本/118分
監督:渡辺一貴
原作:荒木飛呂彦
出演:高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜、安藤政信、木村文乃、白石加代子
不気味さ★★★★★
満足度★★★★☆
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