ヒーローになろう
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濱田清澄(中川大志)は、ごく平凡な高校3年。
あるとき、いじめを受けている1年女子・蔵本玻璃(石井杏奈)のことを知ります。
持ち前の正義感から、彼は玻璃に救いの手を差し伸べ、
玻璃も次第に濱田に心を開くようになります。
ところが玻璃はいじめを受けることとは別の、もう一つの苦悩を抱えていたのです・・・。
玻璃は言います。「私はUFOに狙われている」と。
濱田は、この子はやっぱりちょっとおかしい?とも思ったのですが、
そうではなく、何か口にしがたいイヤなこと、恐ろしいことを
UFOに例えて言っているのだと理解します。
それで、彼は言う。
「僕がヒーローになって、UFOなんか打ち落としてやる」と。
大抵はいじめを受けている人がいれば、そんなことは良くないと思います。
気の毒だとも思います。
でもそう思ってはいても、「そんなことは止めろ」と言ったり、
いじめられている人をかばったりなどは、なかなか出来るものではありません。
正義感を持って、それをそのまま口にして実行出来るというのは、
ある意味才能のようなものかも知れません。
実際には力が強くなんかなくても、
彼にとっては勇気を振り絞ってそうするのではなく、
ごく当たり前のことなんですよね。
まさにこれぞヒーローではありませんか!!
さてしかし、本作単に青春物語だと思ってみていたら、
思わぬサスペンスに変わっていきます。
UFOは思いの他の強敵で、実際にヒーローは命がけでなければならなかった・・・。
冒頭、北村匠海さんが登場して、
「自分が生まれる直前に、父親が川に落ちたワゴン車から人を救出して亡くなった」
と言います。
父はヒーローだった、と。
ところが、その後主人公は中川大志さんとなって、
北村匠海さんは姿を現しません。
(ちょっと残念)。
果たして、この北村匠海さんは誰なのか?
まあ、そんなところを楽しみに見ていくのも良いでしょう。
クラスの中に1人や2人ヒーローになれる人はいるのではないかな?
そうだといいのですけれど・・・。
しかしこの学校は、いじめは全く見てみないふりなんだな。
ヤバすぎ。
<Amazon prime videoにて>
「砕け散るところを見せてあげる」
2020年/日本/127分
監督・脚本:SABU
原作:竹宮ゆゆこ
出演:中川大志、石井杏奈、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、堤真一
ヒーロー度★★★★★
満足度★★★★☆
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