猫に寄せすぎ・・・
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言わずと知れたミュージカルの金字塔、キャッツ。
私、劇団四季のキャッツが大好きで、札幌に四季劇場があったときに何度も見ました。
それで、本作も劇場で見ようかと思ってはいたのですが、
CGであまりにも人を猫に近寄せすぎていて気色悪い・・・
と、不評だったようなのです。
それでなんとなく見そびれていましたが、
この度、音楽を楽しむだけでもいいか・・・と思って拝見。
満月の夜、年に一度開かれるジェリクル舞踏会に参加するため、
ロンドンの街の片隅に個性豊かな猫たちが集まってきます。
そしてその日は、新しい人生(ニャン生)を生きることを許される
たった一匹の猫が選ばれる特別の日でもあります。
生まれ変わるために天上に昇るジェリクルキャッツとなるのは、一体誰?
さてさて、見始めてやはり、その猫猫しさにちょっとギクッとします。
四つん這いのスタイルになられたりすると、
「人面猫」みたいでかなりキモチワルイ。
でもまあ、見てるうちに少しずつなれてきます・・・。
あ、でもネズミやゴキブリまでもが人間のミニサイズで出てくるのは
さすがに気味悪かったかなあ・・・。
まあ、おなじみの歌を楽しめただけでも良しとしますか。
でも結局、本作は舞台でこそ楽しめるものだなあ・・・という認識は新たにしました。
猫を擬人化したというよりも、猫のように私たちも自由で個性豊かであれ、
という物語であるように思うので、
ムリに猫そっくりにしなくてもいいのではないかなあ。
それと以前から思ってはいたのですが、
生まれ変わるために天上へ上っていくとはすなわち「死」ですよね。
死をこんなにも寿ぐというのが、本作の最も深遠なるところ・・・という気がします。
そんな中で、イギリスの誇る名優ジュディ・デンチとイアン・マッケラン。
この人たちが出てくるとさすがにオーラがあるといいますか、
猫まみれの姿でありながらしっかりした存在感。
歌は他のプロ級の歌い手たちと比べたら、ささやくような感じなのに、胸に響く。
これぞ超ベテランの味というものか。
すばらしかった・・・。
Amazonプライムビデオにて
「キャッツ」
2019年/イギリス・アメリカ/109分
監督:トム・クーパー
原作:T.S.エリオット、アンドリュー・ロイド=ウェーバー
出演:フランチェスカ・ヘイワード、ロビー・フェアチャイルド、ジェニファー・ハドソン、
ジュディ・デンチ、ローリー・デビッドソン、イアン・マッケラン、イドリス・エルバ
音楽・ダンス★★★★★
猫の造形度★★☆☆☆
満足度★★★☆☆
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