映画と本の『たんぽぽ館』

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ドラフト・デイ

2015年10月05日 | 映画(た行)
微妙な駆け引きにドキドキ



* * * * * * * * * *

ドラフト会議というと日本ならプロ野球を思い浮かべてしまいますが、
これはNFL、アメリカのプロフットボールのドラフト会議なのでした。
映画開始前にこのドラフト会議の“お約束”が紹介されます。

・指名順は前年の成績が悪かった順

・指名順のトレードができる

・指名のための持ち時間は10分



これを踏まえて、さて、ストーリーは・・・、
12時間後に迫ったドラフト会議で
超王型新人の獲得を狙っているクリーブランド・ブラウンズのGM・サニー(ケヴィン・コスナー)。
彼は近年のチーム成績の低迷に責任を感じているのです。
オーナの横槍や、監督との対立でやや神経質に。
サニーはライバルチームの横暴な申し入れを受けて、
不利なトレードを受けてしまいます・・・。
誰もが認める有望新人ボー・キャラハンの指名権をほぼ手中にしながらも、
何故か彼の心は揺れにゆれるのです。
本当に彼でいいのか? 
彼が抱える問題点とは? 
そして実のところサニーの中では固まっていた別の人物もいて・・・。
チームのためももちろんありますが、
それはほとんど今後のサニーの人生を賭けていると言っていい決断。
・・・運命の時が迫る!



ミソなのはこの、指名順のトレードというところです。
ここに微妙な駆け引きがうまれ、一種の頭脳戦となるのです。
こうなると機転が勝負の分かれ目。
最後の10分。
落ち目のサニーが大逆転を巻き起こす!!



面白かったのは、指名順1位のチームが、大本命の選手を外す。
どのチームも喉から手が出るくらいに欲しかった選手です。
そうすると次のチームが儲けもの!とばかりにその選手を採ると思いますよね。
ところが、そうならない。
指名順2位、3位、4位・・・となってもその選手の名が呼ばれない。
つまり、1位が外したからには何か理由があるのではないか、
故障とか致命的な欠陥とか・・・、
皆そう思って、不安で指名できなくなってしまうんですね。
そういう皆の心の隙を突いて、第二の勝負に出るサニー。
実のところアメフトもドラフト会議の仕組みもよくわかっていない私ではありますが、
ハラハラドキドキさせられ、
見応えがあって、そして痛快な作品でありました。



ドラフト・デイ [DVD]
ケヴィン・コスナー,ジェニファー・ガーナー
バップ


「ドラフト・デイ」
2014年/アメリカ/110分
監督:アイバン・ライトマン
出演:ケヴィン・コスナー、ジェニファー・ガーナー、デニス・リアリー、チャドウィック・ボーズマン、フランク・ランジェラ
スリリング度★★★★☆
満足度★★★★☆


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