映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

TEAM NACS 「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」

2018年06月17日 | 舞台

私達の知らない戦国時代

WARRIOR ~唄い続ける侍ロマン [DVD]
森崎博之,安田 顕,戸次重幸,大泉 洋,音尾琢真
アミューズソフトエンタテインメント

* * * * * * * * * *

2012年作品。
原案・演出:森崎博之
脚本:宇田学


今回の公演はTEAM NACSの5人だけでなく他の役者さんも大勢登場します。
そのことで戦いのシーンのアクションも楽しめますし、
さすがに信長と濃の舞のシーンで、濃が女装したナックスの誰かだったとしたら
雰囲気台無しですもんねえ・・・。

ときは戦国時代、およそ信長の桶狭間の戦いから本能寺の変あたりを描きます。
しかし出だしでまず驚かされてしまうのです。
真っ先に家康が殺されてしまいます。
そして敵方に明智光秀がいる。
そうなのです、これは私達の知っている常識的な戦国時代の物語ではなくて、
もしかしたらそんな事もあったかもしれないという奇想天外なストーリー。
しかし、これがしっかりと私達の知っている歴史に帰着するのが面白い。


配役は・・・
織田信長:戸次重幸
   ・・・誰もが恐れる残忍な暴君。しかしその本心は・・・?
柴田勝家:森崎博之
   ・・・不潔だけれども、豪傑。織田家一の忠臣。
羽柴秀吉:音尾琢真
   ・・・調子がよく、主君へのヨイショに余念がない。しかし、腹の中は・・・
明智光秀:大泉洋
   ・・・よんどころない事情で信長に仕えることに。だからこそ、謀反への条件は整っている。
徳川家康:安田顕
   ・・・本物の家康は殺され、そっくりだというだけで、家康の「影」似仕立て上げられた男。
   臆病な彼が、次第に武士の魂を抱くようになっていく。

特に安田顕さんの汗と涙の熱演。感服しました。
秀吉は一見調子が良くてどうということのない役柄に見えて、実は非常に複雑な内面を持っている。
そこを演じきった音尾琢真さんもスバラシイ!

Warriorは、武士とか戦士の意味ですが、
劇中で武士たちが戦いの前に「うぉーりゃー!!」とときの声を上げるのと、掛けてあるわけですね。

<WOWOW視聴にて>
TEAM NACS  WARRIOR~唄い続ける侍ロマン
満足度★★★★☆



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