やはり前作とセットで見るべき
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64年「メリー・ポピンズ」の25年後の世界を描きます。
実際には50年以上を経ているわけですが!!
しかし私、先にその前作を見たのは大正解でした。
本作は前作の物語世界を踏襲するために作られた、といってもいいかと思います。
隅々に前作へのリスペクトが感じられるし、
もちろんあのときの子どもたちが今度は「大人」として登場する、
そういう面白みもあるのです。
大恐慌時代のロンドン。
バンクス家の長男マイケル(ベン・ウィショー)は、
祖父と父の働いていた銀行で臨時職の仕事についています。
彼は少し前に妻を亡くし、残された3人の子どもたちとともに暮らしています。
そして、借金の返済期限切れのため、家を明け渡さなければならない危機に・・・。
そんなところへ現れたのがメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)。
マイケルと姉・ジェーン(エミリー・モーティマー)は
子どもの頃の不思議な出来事は夢だと思っていたのですが、
そのメリー・ポピンズがそのときと少しも変わらない若さで現れたのにビックリ。
父が残したはずの株券が見つからず、イライラするマイケルを尻目に、
メリー・ポピンズは3人の子どもたちとすっかり仲良くなってしまいます。
メリー・ポピンズは魔法でなくなった書類を見つけ出したり、お金を出したりはしません。
いつものように、子どもたちと時を過ごすだけ。
けれどそんな様子を見て、自分の「子どもの心」を取り返すマイケル。
そこが解決への糸口であるわけですね。
「道に迷ったときは、小さな灯りを見つけなさい」
そんなメリー・ポピンズの言葉が心にしみます。
家なんか失っても、この家族がいれば乗り越えられる。
つまりはそういうことなんだな。
で、私は確信したのですが、メリー・ポピンズはおそらくホグワーツ出身ですね。
現在のCG技術を駆使しても決してやり過ぎにはならず、
前作の世界観をそのまま、よりクリアに作り上げた感じ、満足感が高いです。
終盤、ついにメリー・ポピンズは時間をも巻き戻すのか?と思ったところが、
ビック・ベンの時計の針を戻すだけ、というオチもナイスでした!
<WOWOW視聴にて>
「メリー・ポピンズ リターンズ」
2018年/アメリカ/131分
監督:ロブ・マーシャル
出演:エミリー・ブラント、リン=マニュエル・ミランダ、ベン・ウィショー、
エミリー・モーティマー、コリン・ファース、メリル・ストリープ、ディック・バン・ダイク
前作へのリスペクト度★★★★☆
満足度★★★★☆
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