映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

シンデレラ

2021年10月16日 | 映画(さ行)

自分の力で生きたいシンデレラ

* * * * * * * * * * * *

Amazon オリジナル作品。
あの「シンデレラ」の物語を現代風にアレンジしたミュージカルです。
テレビでまでCMを流していたものだから、つい・・・。

ストーリーは誰もが知っている「シンデレラ」そのもの。

けれどここでは、エラ(シンデレラ)は、いつかドレスデザイナーとして世に認められて、
自分の力で生きていきたいという夢を抱いているのです。
そんな彼女が、市場で自分の作ったドレスを売っているところに、
お忍びで来ていた王子と出会う。
つまりお城の舞踏会で出会うより以前に二人は出会っていた、ということです。



そうして、舞踏会の夜の再会。
王子はエラにプロポーズするのですが、彼女は・・・?

自分の夢をあくまでも貫きたい。
けれど結婚も捨てがたい・・・。

しかしさすがに今様の物語であります。
女だからといって結婚がすべてではない。

でもまあ本作については、さほどこのようなことにこだわらずとも、
ただただステキな音楽、歌声やダンスを単純に楽しめばよいと思います。

それと、魔法使いのおばあさんはなんとドラァグクイーン的男性でした!! 
なんとも斬新で、これはいいですね。

それにしても最後に思う。
王子は王位を継ぐことをやめて、愛する人と共にいることを選ぶ・・・って、
結局あんたは何をするの?と。

あれ、でもさらに考えてみると、
従来の物語で、シンデレラが王子と結婚して、何もしなくてもよい身の上になったとしても、
それには誰も文句言いませんよね。
男性である王子の場合にだけ異議を唱えるというのは、
これもまたセクハラということになるのか。
いっそこの際、イクメンを目指してくれ給え、王子。

<Amazon prime videoにて>

「シンデレラ」

2021年/イギリス・アメリカ/112分

監督・脚本:ケイ・キャノン

出演:カミラ・カベロ、ビリー・ポーター、イディナ・メンデル、
   ピアース・ブロスナン、ニコラス・ガリツィン

 

斬新さ★★★★☆

楽しさ★★★★★

満足度★★★★☆

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿