おなごり惜しい、完結編
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海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス) |
吉田 秋生 | |
小学館 |
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大ヒット☆鎌倉での四姉妹物語…ついに完結
春夏秋冬、いつもこの街にいた。いつも一緒だった。
そして―――すず、旅立ちの時…
浜田は千佳(ちか)と入籍し、エベレスト登山のために旅立った。
幸(さち)と佳乃(よしの)もそれぞれの恋が進展。
すずは中学生最後の夏が終わろうとしていることを実感する…。
すずが中学1年の夏、蝉時雨のやむ頃から始まった家族の物語、ついに完結!
すず、そして弟・和樹の"その後"を描いた番外編「通り雨のあとに」も収録。
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2006年から12年にわたって連載されていた本作がついに完結。
もう12年になるんですか・・・。
あの、涙が溢れて仕方なかった第1巻の感動は今も心にあります。
物語の中では、すずが中学1年のとき、鎌倉の異母妹である3姉妹と共に暮らし始めるようになってから
中学卒業まで、2年半程度の出来事なのですが。
すずだけでなく他の3人の恋模様と生き方が丁寧に描かれていて、
これまでの9巻、どれをとっても見どころ満載、
私にとっては最も大切なシリーズの一つとなりました。
この度も結局、全巻また読み直してしまった・・・!
本巻は最後の山場、チカちゃんの出産などもあって、実に納得の最終巻です。
そしておまけに、更にこの約10年後のことが描かれる番外編「通り雨のあとに」があるのも嬉しい!!
ここでなんとチカちゃんの子供の名前が分かる仕掛けです。
本編ではチカちゃんが「チョモランマ」のチョモ?なんて言っていたのですが、
いやいや、いくらなんでもそれはない。
チョモではなく「ランマ」でした。
走馬と書いてランマ。
なるほど~。
大人になったすずも登場します。
間もなく結婚するということで、もちろん相手は、派手な傘が苦手のあの彼ですよね。
10年後とすればすずは25歳ということで、それでも早すぎるくらいですが。
私の心残りはサチ姉の後輩ナース「アライさん」が最後まで顔を表さなかったこと。
せめて最後の最後に、出てきてほしかった・・・。
もう続きはないのかと思うと、淋しくてたまらないのですが、
すずも新たな道を歩み始めたところですし・・・。
祝福してあげなければ・・・。
でもきっとまた、番外編で4姉妹のその後を垣間見る機会もあるのでは・・・?と期待しています。
「海街diary9 行ってくる」吉田秋生 小学館フラワーズコミックス
満足度★★★★★
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