映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

デス・ウィッシュ

2019年10月21日 | 映画(た行)

殺人鬼か、ヒーローか

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1974年チャールズ・ブロンソン主演「狼よさらば」のリメイク作品。
題名は聞いたことがあるけれども、見たことはなかったと思います。
似たような話は多くありそうなので、特にリメイクと歌う必要もない気がしました。

 

舞台は現在に移されていまして、治安が悪化し、ほとんど無法地帯と化したシカゴ。
ポール・カージー(ブルース・ウィリス)は外科医で、
妻と娘と、満ち足りた生活を送っています。
ある日、家に押し入った強盗に襲われ、妻は死亡、娘は重傷で昏睡状態となってしまいます。

警察の捜査は遅々として進まず、業を煮やしたポールは、自ら立ち上がる・・・!

 

ポールは悪を憎み、とりあえずは街角で見かけたチンピラ風情を痛めつけることからはじめますが、
次第に家に押し入った強盗団の糸口をつかみ、復讐へと乗り出していくわけです。

いたるところにある監視カメラに顔が写らないように、
パーカーのフードを深くかぶり、悪人を次々に始末していく姿は、
人々から「殺人鬼」と恐れられながらも、どこかヒーロー視されたりもする。
フードをかぶったブルース・ウィリス、ということで、「アンブレイカブル」も思い出しました。

 

それにしても人の命を救う医師が殺人者、しかも時には極めて残虐
・・・というところがすごく皮肉です。
医師だからこそできる拷問のシーンも。
ひ~、怖すぎる・・・。

 

フード姿の「殺人鬼」の映像は瞬く間にSNSで広まるし、
ポールは銃の扱い方や、パソコンのデータ消去の仕方をネットで調べたりします。
まさに、現代のストーリー。
結構面白かった。

デス・ウィッシュ[DVD]
ブルース・ウィリス
ポニーキャニオン

WOWOW視聴にて>

「デス・ウィッシュ」

2018年/アメリカ/107分

監督:イーライ・ロス

原作:ブライアン・ガーフィールド

出演:ブルース・ウィリス、ビンセント・ドノフリオ、エリザベス・シュー、カミラ・モローネ、キンバリー・エリス

凶悪犯罪度★★★★☆

私的制裁度★★★★★

満足度★★★★☆



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