映画と本の『たんぽぽ館』

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007/ドクター・ノオ

2011年04月16日 | 007
もはや古典のスパイ映画

                * * * * * * * *

えーと、お久しぶりです
クリント・イーストウッドシリーズを終えて、しばらくお休みしていました。
今度は、007/ジェームズ・ボンドシリーズに行こうと思いま~す。

なるほどね・・・。
これは時代を感じる部分もあるだろうし、
俳優も入れ替わっていくから面白いかもしれないね。

何しろ有名なシリーズであるけれど、
実はまともに見たことなかったんだよ。
なんと、きちんと見たのはダニエル・クレイグ版最新の2作だけかも・・・。

ということで、まあ、ぼちぼちと行きましょう・・・。


それで、これが記念すべき第一作なんだね。
1962年作品です。
1963年日本公開されたときの邦題は「007は殺しの番号」。
ああ、そういえばそちらの方が聞き覚えがある・・・。
ほとんど50年前なんですねえ・・・。
あの、今でも使われているジェームズ・ボンドのテーマが、
この時から続いているというのはすごいよね。
うん、007にこの曲は外せないし、やっぱりかっこいいよね。


さて、この作品、舞台はジャマイカ。
イギリス秘密情報部ジェームズ・ボンドが
ジャマイカにあるドクター・ノオの秘密要塞に潜入します。
ドクター・ノオはミサイル誘導の妨害波の研究をしていたらしい・・・。
うん、それから、アメリカの月ロケットの進路妨害も企んでいたね。
この当時は実際にはまだアポロは飛んでいないけど・・・。
映画としては少し先を読んだのでしょう。
宇宙ロケットの米ソの先陣争いを視野に入れた設定なわけだね。


でもねえ、正直言ってこの作品、今見て特別面白いってわけではないよね・・・。アクションは地味だし、ジェームズ・ボンドはおじさんだし。
いやいや、こんなに若いショーン・コネリーを
「おじさん」と言ってはなんですが、
確かに、昨今のアクション映画から見るとおじさんだねえ・・・。
しかしまあ、おじさんといわずにせめてダンディと言ってよ。
007は、そこがウリなんだから。
とにかく、やはり50年前ってことは考慮しないと。
今作では特別な「マシン」は登場しないけれど、
アクションあり、お色気あり、で、
大人の男性が楽しめる画期的な作品だったのは間違いない。
やたら女好きのジェームズ・ボンドだものねえ。
たしかに、白いビキニの水着で登場するウルスラ・アンドレスのシーンは
なかなかセクシーで、ちょっとどきっとしたな。
パソコンなし。通信手段は電話と無線。
こんなスパイ映画はもはや古典ではありますが
時代の移り変わりをもろに感じる、そういう意味ではやはり面白いのです。
まあ、一作目としてはこんなもんでしょう。

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ショーン・コネリー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


「007/ドクター・ノオ」
1962年/イギリス/110分
監督:テレンス・ヤング
出演:ショーン・コネリー、ジョゼフ・ワイズマン、ウルスラ・アンドレス



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