ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

うわっ、出た!イノシシ

2023-08-14 09:08:55 | 農作業
こ、こ、これ、イノシシが掘っ繰り返したんじねぇか?
なかったぞ、こんな穴。
うわっ、こっちにも!
あらら、先までずっと!
ついに出たか、イノシシめ。

今年は春の耕耘前に何度か田んぼに入って穴掘っちゃ土浴びしてたようなんだが、入り込むたびにトラクターで耕耘して、ここはおめえらの領分じゃねうえぞ!って警告を繰り返したおかげで、その後、代掻き、田植え、除草とやつらも諦めたようで、出没の痕跡は見られなかった。
が、ついに、出た!
昨日の朝、新入り小作人のAさんが息子さんと一緒に畔の草刈りして行ったばかりだってのに、もう。嫌がらせかよ。穂だって出始めて、あと1カ月半で稲刈り、そこまで慣れない農作業頑張ってきてんのに、土浴びするなら、すぐ隣に荒地あんだろうが。
どうする?
やることは決まってる、ってか、草を丁寧に刈って木酢液播いてテリトリー宣言するしかない。
が、お盆の入りだぜ、墓参りの人たちもご先祖さん案内して家に戻って行ったぞ。もう暗くなる。今からやるのか?
ええい、明日だ、朝一だ。今夜は出ない!
それ、希望的観測ってやつだろ。桃を思い出せ!たった1個袋を外して、たっ1晩見送っただけで、数十個の桃の実が一つ残らず食いちぎられたじゃないか。
昨日来て味をしめたんなら、今夜また来るに違いない。今度は畔波シートを乗り越えて田んぼに侵入、間違いなしだ。
いかん、それは何としても防がねば!ここまで頑張って来た新入りさんたちの努力が台無しになる。
お盆なんて関係ないだろ、墓参りなんてしない男が。
よしっ、ともかく、イノシシに宣戦布告だけはしておこう。転ばぬ先の杖、いや、もうすでに一歩こけちまってるけど。
希釈した木酢液を15Lの如雨露と10L入りのポリタンクに入れて出発。草刈りもしてしまおう。
まず、草刈り。できるだけ畔をきれいにして、ここは人間の領土だからな、と知らしめる。おっ、ここだ、隣の荒地からの獣道、ここからやって来たんだ。ここは他人の土地だが、生い茂った雑草を広く刈っておこう。

草刈終わったら、如雨露で侵入現場すべてとその周辺に木酢液撒く。侵入口には念入りに。痕跡のあった側全体、満遍なく。
さっ、どうだ!もう、近寄るんじゃないぞ。また出てきたら、ただ置かんぞ!
って、ほかに何が出来るって言うんだよ?
しぃー、イノシシに聞かれちゃうまくねえぞ、こちらの持ち札だし尽くしたってことを。

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今日もはずれ、雨予報!

2023-08-09 11:43:46 | 農作業
昨日は4時から、今日の予報は1時から雷雨だって。もう何日騙され裏切られ続けてることか!
もう信じないからな、ヤフー天気め。
朝夕、水運びと水撒き作業、これが苦役になってきてるぜ。
種まいた2回目の人参、芽が出るまでは絶対に水分欠かせない、って言ったって、撒くそばから乾くもの、朝夕以外に10時と3時、おやつの時間に水やりだ。これ、少なくともまる1週間、かかれば10日も続けるのか、やれやれだ。

メロンもへたるよな、ハウスの中なんだもの。これも朝夕に潅水。
あと、ナスだ。こいつは暑さにも乾燥にも強いんだが、ようやく木に元気が戻ってきて、連日たくさん実を付けてくれてるから、その勢いを削ぎたくない。
下葉が枯れ落ち始めてるサトイモにゃ絶対水やり必要なんだが、近くの水場は田んぼの用水、これはもうちょろちょろで、汲み上げるなんて無理。田んぼにだって水が入らなくなってんだから。
あらら、桃の木も葉っぱが萎れてきた。ここになんとかホースが届くか?
大きな田用の井戸水はさすがにまだ枯れたりしてないのだけが救いだな。

1時の予報がガセネタだったから、どうせ6時から降雨ってのも外れるさ。
あぁ、汗かきかき水撒き、頑張るっきゃないぜ。


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お願いだぁ、雨ぇぇぇ!

2023-08-06 14:25:33 | 農作業
やっぱり来たか、夏場の渇水。
数日前の土砂降り雨はどこ行ったんだ?少しは溜まったんじゃねえのかよ。
まあな、降る前、カラカラのパッサパサだったからな、あっという間に沁み込んで地中に消えたんだろう。
朝、寝床でのスマホチェックはまずヤフー天気、ダメだ、今日も終日、晴で高温。畑はもう砂漠だぜ。
こうなっと、もう、雨乞いしかないぜ。
儀式でもするしかないか。
まず、空を睨む。吾妻のふもとあたりに湧き上がった入道雲をしっかと見つめる。呪文を唱える。気合いとともに雨もろともに引き寄せるぅ、だめか。
2週間前に播いたニンジンは乾ききって死に絶えた。うーん、弔い合戦じゃ、と2度目を播いたが、このカラカラ天気。日に4度も5度も水やりを続けている。友人のところではキャベツなんかの苗ものが植えらんねぇ、ってこぼしてた。
サトイモの下葉は耐えきれず焼けただれた。

そして、田んぼだ。
堰の水に頼る小さな8枚は、このまま渇水が続けば、順繰りに水を掛ける番水にするしかない。
今、ぴったんこ出穂期なんだぜ、これまで以上に水を欲しがってんだよ、イネは。
頼むぅぅぅぅ、お天道様、雨を、土砂降りならいたって上等、さらっとお湿りだって文句は言わない。恵の雨をお願いだぁぁぁぁ!
むらむらと邪な思いが浮かび上がる。台風よ来たれ!雨引き連れて北上せよ!
って、渇水に悩む東北の百姓たちは密かに呪文を唱えておるのさ。
あっ、俺だけか。

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新人小作人、デビュー!

2023-05-01 15:59:20 | 農作業
いや、すでに仕事してもらってるけどね、塩水選と種蒔きと。いよいよ地域の人たちにお披露目ってことで。
田んぼ作りに欠かせぬ共同作業、堰の掘り上げに参加だぜ。一人は米沢から、もう一人は、なんと仙台から朝駆けして到着。8時前、もう、煽られるなぁ。
掘り上げは1時間半程度終わるはずだから、その後、田んぼの肥料撒きもやっちまうことにして、二人は軽トラ運転して、こっちは、散布用のキャリー動かして、作業現場に到着。
地域の人たちに紹介、今年からこの田んぼ作ることになった人たち、よろしくねえ!若い、いや、世間の常識では中年だけど、ここらの基準じゃ若い!から、二人には大変な自然水路の方に入ってもらった。
地元ご高齢グループはU字溝の水路、大丈夫だろ、って配置したら、なんだい、さっぱり仕事進まないぜ。
見れば自然水路方面は、地元の若手二人も加わって、おいおい、ずいぶん分厚い布陣じゃないか。こりゃ、スカウト、配置転換だな。

新小作人NさんにU字溝グループに加わってもらった。人見知りしない性格だから、安心だ。ばりばりの働き手が加わって、心強いことだろう。
と、思ったら、そちらはあっという間に終わった。若手4人+αで自然水路の残りもずんずん進んで、予定通り1時間半で終了した。
運んであったキャリーを田んぼに入れて、運転方法、撒き方を教えて、あとはお任せ。イノシシが掘っ繰り返した穴を埋めなくっちゃ、ってことでトラクター出動させた。
実習用の我が家の田んぼと彼らの2枚、やりたいようにやってもらったら、えっ、なにっ!?肥料全部撒いちまったの!それ、多すぎでしょ。イモチ出るかもよ。
でも、10年近く自然農法の無肥料で作って来た田だから、多いくらいで丁度いいかも、とかって、脅したり、なだめたりして、作業はすべて終わった。
次は来週の堆肥散布。イノシシが仕返しに来なけりゃいいんだけどな。

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一人掘り上げ、ご褒美は?

2023-04-29 16:37:20 | 農作業
我が家の周辺を流れているのが細谷堰って水路。主要用途は田んぼの用水なんだが、下水路不完備のここらじゃ生活排水も流されてる。もちろん、火事があれば、せき止めて放水用にもなる。
ってことだから、恩恵受けてる集落総出で水路の清掃をする。これ、堰上げって言ってる。さすがに80歳越えの一人暮らしは免除だけどね。
10戸の我が集落で田んぼ作ってるのは我が家だけってことで、下っ端役員になってんだよ。水路の補修とか溜め池の周囲草刈りなんか、まぁ大した役にゃ立たんのだけど、頭数ってことで引き受けている。
4月29日が総出の堰上げって決まってて、この日は各家から一人が人足、わっ、古い言葉?ってPCの変換で出て来ないぜ、が出て、午前中かけて堰に溜まったゴミや出しゃばって来た水辺雑草を取り除く。
下っ端とは言え役員だから、分担以外の水路も引き受けにゃならんのさ。
集落のはずれから川に流れ落ちるまでの間、100mほどを一人で堰上げをする。水路って言っても、ここはU字管とか埋めてない自然のままの水路。主な作業は、水路に勢力拡張しようしている雑草を根っこがらみ掘り上げて水路の幅を確保することと、倒木やゴミや泥が溜まった淀みをスムーズな流れに戻すことだ。

上流から掘っては広げ、滞留ゴミを取り除き、倒木をえいやっと岸に上げる。時には吊り下がった枝を斧で払ったりしながら、水路の中を下って行く。
ここの掘り上げを始めて今年で3年、やっと、荒れ果てた水路も優しい小川になってきた。
倒木もぶった切ったり、腐った根元からへし曲げたりしながら水路の邪魔だてから排除できた。終点地点2か所にあるトンネル配管もスムーズに流れている。やっぱり毎年手を掛けてやるってことが大切なんだなぁ。
帰りは岸辺を歩いて戻る。おっ、こごみじゃないか!ちょうど食べごろだぜ。いただきぃぃ!

一人水路上げのご褒美ってことだな。

今夜は胡麻和えか?それとも天ぷらか?
里山は新緑の彩り、かすむ山桜も春本番だぜ。



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