ゲネ終わったよ、ようやっと!朝からかかって、通せたのはわずかに1回と半分!半分ってなんだ?2回目のゲネプロは時間が足りず中抜き。なので半分。やれやれだった。
何んでそんなに手間取ったかって言えば、まずは吊りものかな。今回は、大会向けでは初の吊りもの挑戦だった。それも、間口6間の梁と同じく4間の壁の二つだってんだから、無謀!カラビナが付いていなかったり、ワイヤーが外れたり、なんやかんやで、あっという間に時間が過ぎた。
でも、こんなのはたいしたことない。問題は、照明だったね。今回、顧問Nの研修ということで、照明は彼女にすべてお任せしたんだけど、これがやっぱり難物だった。彼女のデザインは悪くないし、よくわかるんだけど、それを実際にどう作るか、となると、こいつぁ、ちっとやそっとのことじゃあないんだ。頭に描いたイメージが舞台に具体化するには、言葉にできないかずかずの経験知が必要とされるんだよ。
例えば、フレネルと凸の違いとか、シーリングがどう当たるかとか、SSの使い方とか、やってみないとわからないことが山ほどある。しかも、高校演劇特有の基本仕込みっていうやっかいなものもあるからね。これらをつかみきって思い描いたシーンを作るのって本当に難しいんだ。
最初は、できるだけ口出ししないで、と思って控えていたけど、うーん!やっぱりだめだった。悪いなと思いながらもああだこうだとお節介をしてしまった。だから、今回の照明は、彼女と照明のタカヒロと僕の共同作業ってことになる。
で、出来の方はって言うと、これはもう、素晴らしい出来映えですよ。特に二つのダンスシーンは、自慢の作ですなぁ。なーんて、見せもしねで、言うだけならいくらでも言われっこで、という突っ込みにお答えして、特別に、特別に上演前の特出しといこうか。
どう?ちょっと、ウェストサイドストーリーぽくないか?そういえば、体育館で踊るってのも一緒だなぁ、なんて、かなりおこがましいね。でもこれは間違いなく見物だから。期待してほしい。
さて、芝居の方はどうだっか?これがねえ、かなりの問題あり!まず、時間がなんと、1時間19分58秒!なんと、20分ものオーバー!どうする?四分の一削るってことだよ。うーん!弱った!次に演技、これ、ぜんぜんダメ!今から60年前の青年たちがまったく立ち上がってこない!あまりのつまらなさに愕然としてしまった。台本が悪いのか?役者が下手なのか?書いた本人としては、絶対役者の所為だってってことにしたい!
ということで、家に帰り着いた夜中の11時半、眠れぬままに、台本の手直しをした。どうなることやら、地区大会!