菜の花座公演『雲雀、はばたきて』のことだ。公演まで、いよいよ、1ヶ月を切った。稽古を続ける中で、改めて、この芝居の現代性を確認した。悪くないよ、この脚本!って、またまた、うぬぼれだ。
だってね、なんと、デビット ルボーがシアターコクーンで『人形の家』を舞台にかけていたんだからね。どうだい!先見の明は!って、ちょっと自慢してしまおうか。そうなんだ、彼も言ってるけど、『人形の家』のテーマ:女性の自立ってやつは、今なお、新鮮な課題なんだよ。
なんて言ったっけね、恋人からの暴力?手ひどい暴力で締め付けられながら、なお、それを愛と勘違いしてる若い娘たちがいるそうなんだから。信じられないけど、事実なんだ。置農の生徒たち見てても、結婚がすべてのゴールみたいに幻想いだいている少女たち多いしね。
そうじゃないんだよ!男を頼りに、あるいは、家庭にすがって生きるってのは、よっぽど危険なことなんだってこと、もうそろそろ、気づいて欲しいんだよね。今時、全面的に寄りかかれる男なんて、数少ないし、(だって、男は、ゲームかパチンコだもの!!!)家庭だって、砂上の楼閣化しつつある。女が一生を託せる内実はとうに失われつつあるってことだ。
だから、今こそ、『人形の家』なんだよ。女も男も、一人の人間として、しっかり自立しなけりゃならない。自分の人生は自分で作るって気構え持たなくちゃならないんだ。厳しいけどね。辛いけどね。
30-40代の既婚率が50パーセントを切ろうという時代。もう一度、ノーラの意気込みをしっかりと受け止めてみる必要があるのじゃなかろうか。
ということで、菜の花座公演『雲雀、はばたきて』山形文翔館公演を見てみよう!チケット僅少、お早めにお求めを!って結局、宣伝だったんだ!なんのことはない。