ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ミラクル子どもミュージカル

2009-10-03 11:46:32 | 教育

 置農子どもミュージカルは、天のお告げ!なんて言ってしまいたい!信じられない僥倖、あり得ない幸運、がついて回っているんだ、このミュージカルには。

 それは、天候。すでに始まって7年、前期4作は6回ほど、食育ものになってからは14回も公演しているから、ならせば、年間10回近くの公演を打ち続けてきたことになる。合計で言うと70回!!いやぁぁぁ、凄い、よくやったもんだ!でも、もっと凄いのは、この公演、ほとんど雨にたたられていないってことなんだ。

 記憶する限り、悪天候に見舞われたのは、昨年冬の和田小学校での降雪だけ。残り69回はすべて雨も雪も縁がない。どう?これ。信じられる?天のご加護?!って言いたくなるでしょ。

 だってね、装置や小道具はトラックで運ぶんだよ。幌なんて付いてない。荷台むき出しのダンプだ。これにぎっちり荷物積み込んで、ブルーシートをかぶせて輸送する。遠くは山形市まで。会場も小学校の体育館とか公民館ホールだから、屋根のある搬入口なんてありゃしない。そう、雨は大敵なんだ。装置はぐしょぬれ、塗料は水性だから流れ出す、紙で作った着ぐるみは見る間に型くずれだ。だから、いつだって何日も前から天気予報を祈る思いで見つめている。

 ね、神様の思し召し!としか言いようがないでしょ。降雨率2パーセント弱なんて!!

 ところがね、昨日はついにそのミラクル神話が崩れたんだ。長井市長井小学校での公演。午前中の搬入まではどうにかもっていた曇り空が、午後には崩れだし、公演時にはついに土砂降り。体育館の周囲を叩く雨音が激しく、果たして後ろまで聞こえか?って心配するほどになった。声が届かない芝居くらい悲惨なのものはない。見る方もやる方も。せりふが聞こえなければ、退屈だからおしゃべりが始まる。そのひそひそ声がさらにせりふを消す。ざわついた雰囲気はたちまち全体に波及し、十分聞き取れる前の方の観客まで集中力を失ってしまう。

 そんな事態はなんとしても避けなくちゃなんない。で、まず、客席のうすべりを一気に前に詰めた。次に役者全員のせりふをチェックして、声の小さい者、早口の者、声の大小で表現する癖のある者には徹底して、怒鳴ってもいいから100パーセントの声でゆっくりとしゃべるように指示した。

 どうやらこの対策が功を奏して、公演の方は大成功?だった。広ーーーい、古ーーーい体育館に400人以上ものお客さんが入るという不利な条件だったけど、最後まで子どもたちも保護者の皆さんも引きつけて終わることができた。

 さて、公演後の荷物の積み込み!覚悟したね!びしょぬれ、ずぶぬれを。ところがね、またまたミラクルか?雨、小降りになってんじゃないか。凄い。よし、天の恵み、せいぜい装置を濡らさぬようにトラックの荷台をブルーシートで覆って、作業開始。晴天時さっさとやっても40分以上かかる仕事、シートの下ではさっぱりはかどらない。結局1時間半近くかかってしまった。そして、最後の10分はついに土砂降り!ああ、ミラクル破れたり!!

 まっそんなのあって当然さ、今までが恵まれすぎてたんだ。濡れた体を震わせながら帰路に着いた。やれやれ、この雨の中、装置や道具を片づけるのは大変だ。

 ところがねぇぇ、学校についてみたら、なんと雨上がってんじゃないの!!どうです、信じられます?積み卸し作業はとんとんと済んで、時間余ったのでダンスの練習までしちまったよ。ミラクル子どもミュージカル今日も記録更新!ってことにしておこう。

 

コメント
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