ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

体育館で大会作品『Catch & Row』

2010-10-23 21:14:56 | 教育

 宮内中学校に行ってきた。公演の打ち合わせ、と言うより会場の下見が狙いだ。

 子どもミュージカルじゃない、もちろん、演歌ショーであるわけはない。大会作品『Catch & Row』を上演する。会場は、体育館!

 無謀!

 なんたって、こんな無茶な公演引き受けんだ?一つは、置農の宣伝ってことがある。中学校に置農を知ってもらえるなら、なんだってやる!これが演劇部の、いやいや学校の基本方針だ。ともかく、受験者増加につながることならなんだってやんなくちゃ!

 でも、もっと底の方で蠢いてるのは?そう!無理?ならやってやろうじゃないの!っていうへそ曲がり根性だ。劇場用に作られた作品を、体育館でやる。どう考えたって無理!無茶!!無謀!!!だからやる。

 で、どこまでのことができて、どれだけのことができないのか、事前の偵察に行ってみたってこと。まず、間口が予想以上に広く、7間もあったのには助かった。本来、8間で作っている舞台だけど、まあ、1間くらい狭いのは許容範囲。さらに、開き足平台はどうする?県大会じゃ開き足18台、4*6、8枚、3*6、6枚使う予定なんだけど、これどうするか?これは教室用机の代用と決めていたが、果たして50以上も中学校で用意できるか、これが心配だった。だめならトラック借りて運ばなくちゃなんて話し合っていた。でも、これも宮内中側の誠意ある対応で、なんとかします!の心強い一言。舞台裏を通れないってことも問題だけど、これはもう、はけの方向を割り切って替えることで対応しよう。

 さて、どうしようもないのが、照明だ。これは何とも仕方ない。舞台の真上を見上げると、ボーダーもあり、前明かりもあり、サスもありなんだけど、使ったことのないのは一目瞭然!コードはバトンにぐるぐる巻き、ボーダーの電球は半分近く切れてる。カラーは色あせて、元々何色なのかさえわからない。しかも、下には降ろせない構造だ。あの高さにはしごかけて直せってのは担当者泣かせもいいとこ。それでも、あちらの熱意はかなりのもので、なんとか切れた電球は足場組んでも交換しますと約束してもらえた。

 持ち込みのスポット2台と備え付けの2台使ってあとは全部パー明かりで行くしかない。暗転もすべて明転。音楽だけで場転を感じとってもらうしかない。当然、ものの出はけは丸見えの中でやる。ってことはスタッフの動きも演技に仕上げるってことだ。これは大変だ。でも、やるしかない。夜のシーンは諦めて全部昼間にする。

 さて、そこまでずるずると後退して、果たして中学生が納得してくれる舞台になるのか?正直わからない。ともかくやってみるしかない。とこんと作り込んで後は彼らの想像力に待とうと思う。ともかく、物語の面白さと役者の気迫だけはしっかりと伝えたいと思う。それが感じ取ってもらえれば、あとは勘弁してもらえるんじゃないか、てのが僕の戦略と言えば戦略かな。

 ただ、これをやりきれば、部員たちには間違いなく力になる。間近に迫った県大会への大きな自信になる。結局、それなんだな、引き受けた理由は。そう、この無理!無茶!!無謀!!!の 公演乗り切って一気に県大会に乗り込もうってことなんだ。

 さてさて、結果はどうなることやら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする