ステージおきたま

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園児相手は手強いぞ!置農食育子どもミュージカル『どんでん森は、どっきどき』長井市平野公演

2011-06-06 18:16:10 | 教育

 置農食育子どもミュージカル第5弾『どんでん森は、どっきどき』2回目の公演だ。これまでなら今頃は既に5回程度終えていて、目前の定期公演に没頭しているはずなんだけど、今年は、大震災の影響で3,4月の公演は中止、5月連休の公演も主催者と日程が合わずゼロ。一応は仕上がっているとは言っても、たった一回上演しただけ、どうにも心配でね、無理して今日の公演をお引き受けすることにした。

 なんとか定期公演の稽古との両立を目指したけれど、やっぱり無理!結局一昨日、昨日と土日をフルに『どんでん森は、どっきどき』に当てざるをえなかった。稽古してみると、ここは上手くない、ここも直そう、こうやったら面白のに、これじゃ出せない、なんて部分がぞろぞろ出てきて、まるまる2日かけて直しを入れた。定期公演も大切には違いないけど、子どもミュージカルは公演の機会が多く、沢山の人の目に触れるだけにしっかりと良いものを作っておきたいんだ。

 さて、今日の公演は長井市平野児童センター、見てくれたのは園児が50人ほどとそのお母さん、おばあさんたち20名ほど、それと先生たちだ。かなりの覚悟で臨んだよ。この作品は小学生を対象に作っているからね、言葉や内容も園児には難しい。一見恐ろしげな山神様なんてのも出てくるから、泣き出す子も出るかもしれない。それより何より、子どもたちが集中出来るのは良くて40分くらいだと思うから、1時間5分という上演時間は子どもたちの我慢の限度超えている。幼稚園児では去年も一度失敗しているから、かなりの緊張で取り組んだ。

 案の定、初っぱなから泣き出す子が出て、もちろん山神様にも二人ほど泣き出して先生にだっこしてもらったりした。だけど、全体としては思いの他の好反響だった。中でも山上様たちのやりとりは大受けだった。農作物の知識を問うクェスチョンタイムも園児には難しい問題だったので答えが出るのに時間がかかったが、キャストたちが巧みに子どもたちから答えを引き出して、答えた子には拍手が湧くなどとてもよい雰囲気で進んだ。結局最後までほとんど脇目する子もむずかる子もなく集中して見てくれた。

 子どもたち、とってもよい育てられ方してるなって思った。会場に入る時からスタッフの1年生とどんどんハイタッチなんかしてとっても人なつこい子たちだった。そのくせ気が散るなんてこともなく、ぐっと食い入るようにしてみてくれていた。終わった後もハイタッチ!そして、記念写真では高校生の膝に乗って写ったりしていた。

 こんな風に一生懸命見てくれるなら幼稚園や保育園の公演に尻込みする必要もないなと感じた。それと、作品が良い仕上がりだってことも示しているのかな。やっぱり自慢だよ、園児たちを1時間以上舞台に釘付けできたってことは。

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