5日間の特別稽古が終わった。無事?と言えるかな?二人ほどダウンしてしまったから。連日の9時半までの稽古、成果が上がったかと言えば、うーん????未だにせりふが入らないのがいるからね。ただ、主役の二人は、長時間役にとどまれたことと一緒に過ごせたことでどうにか延ぶと初江らしくはなってきた。これで新庄先生が仕上がってくれば、まあそこそこに見てもらえるものにはなるんじゃないかな。なんて油断しているととんでもないことになる。いくら本番に強い置農でも定演ばかりは別物だ。なんせ3時間超は確実な舞台だから。
1年生の声が出てきたこともこの練習の成果と言えるかもしれない。最終日の今日、1年生が出る集団演技の場面を稽古したが、ずんと声が出るようになってきていた。これならあと一週間で客席の隅まで届く声になるだろう。
物作りの方は、実はわからない。特に装置についてはまったく見に行っていない。装置担当の男どもを信頼しているって言えば格好いいが、実を言えば足を運ぶ余裕がまったくない。これはもう顧問Nの力を信じるしかない。明後日の装置立て込みが恐ろしい。
衣装もそろっているんだかいないんだか?袴が一着足りないなんて声が飛び交っていたが、どうなるんだろう。意外と難しいのが男の先生たちの衣装だ。明治時代の洋服って奴は、今どきのものとは似て非なるものだからなぁ。
道具のことでは今日もごっしゃいた。作ったものは持って稽古すべし!どうしてこういった当たり前のことをしからねばならないのか、まっ、こうやってごしゃかれごしゃかれ仕事を覚えていくわけだけれどもね。
さて、この特別稽古で一番の収穫は何か?それは顧問Mと保護者のSさんがめちゃめちゃ頑張ってくれた夜食の時間だな。ちょっとした合宿の食事風景だった。特に今日などは全員が残ったからわいわいがやがやと楽しく食事することができた。この簡素ながら愛情こもった夜食があったから、全日程、和やかな雰囲気で終えることができたってことだと思う。昨年までのコンビニおにぎりを無理矢理口に押し込む殺伐とした夜食とは比べものにならない。楽しい食事ってものは、仲間意識を高めるな。そうそう同じ釜の飯を食った者同士って言うもの。
明日は音取り、立ち稽古の最後の仕上げ、物作り完成ってことになっている。そして、明後日はいよいよゲネだ。ここ数年、まともにゲネもできない定期公演が続いている。今年こそ、その腐れ習慣をうちやぶろう。ってことで、僕の仕事は、暗転音楽探すこと。