9月に予定していた内閣改造、さっさと取っかかるんだってよぉ。
やれやれ、また目先を変えて、緊急課題から目をそらそうって言うんだぜ。旧統一教会と政治家、特に自民党とのずぶずぶだろ、安倍ちゃんの国葬問題だろ。どっちもお手上げ状態になっちまってるから、ここらで、政権お得意の内閣改造で目くらましかまして逃げ切ろうってんだぜ。
こんな子ども騙しがいとつもいつも成功するこの国ってなんなんだろうな。どんなに難問山積みでも、新閣僚が階段に並べば、ご祝儀相場で支持率は一気に20パーセント近く跳ね上がるんだから。
ご祝儀てのはさぁ、金持ちの旦那衆が持て余しのあぶく銭を、使用人や芸人に投げ与えて悦に入るためのもんだぜ。給料じり貧、物価どアップ、その上コロナで痛めつけられてる庶民が、その過酷な現実を引き起こしてる連中にご祝儀って、おかしいだろ。
奴らにくれてやるのは強烈なダメだしだよ。ダメなものはダメ、気にくわない奴らにははっきりノーを突きつけてやらないとこのまんま世の中底の底まで転げ落ちて行くぜ。
この安上がり手品が未だに上演可能なのは、メディアのせいだぜ。新聞もテレビも、好きだもの!内閣改造。
誰が昇格するかとか、派閥の均衡はどうだとか、競馬の予想屋さながらに盛り上がるものな。決まれば決まったで、新大臣の略歴、人柄とか地元後援者の期待の声とかかき集めて、しばらくは紙面や時間埋められる。報道した気にもなるだろ。
違うだろ!それは政局、政治じゃぁない!
その間隅っこに押しやられる、カルト宗教と政治家との関りとか、反対の声が過半数になって来た国葬に対する議論とか、病院たらい回しが続くコロナ逼迫への対処とか、建設省の不正統計とか、こういう避けて通ってはならない課題に取り組むのが政治なんだぜ。それをはっきり立ち位置決めて伝えるのが報道ってもんだろうが。
そこらの難問から逃げたいから内閣改造してるのに、まんまと乗せられて改造祭りのお先棒を担いでいるんだ、マスコミは。
この間、バレちまってるからな、大手メディアの政治記者の実態!彼らは駆け出しの頃から番記者として政治家個人にコバンザメよろしく着いてまわる。担当の政治家の一挙手一投足を記事に取り上げ、ひたすら日常伝記ライターのように書きなぐる。いかに、政治家の懐に食い込むか、あるいは気に入られるかが勝負の分かれ目になるんだってよ。
お気に入りの一人に成り上がれば、情報も流してもらえる。時にはスクープも可能だ。有能と認められれば、社内での地位も上がり、先々テレビのコメンテーターなんて美味しい役も回ってくる。ほらほら何人も顔が浮かぶだろ、あの連中だよ、テレビでおなじみの。批判的な記事など書けるわけがない。
こうやって、政治家に食い込むことが政治報道の常道だと思い込めば、政治とは政局以外の何物でもなくなるわけだ。
政治を厳しく見つめる役割の記者たちが、こんな勘違い野郎になっちまってるって、現実、落ち込むよなぁ。
明日の改造人事だって大いに盛り上がって、旧統一協会に取り込まれた連中は無罪放免のお墨付きを手にするんだぜ。国葬もなあなあで強行突破だ。また、国民の声が虚しくかき消されて行く。やり切れんよなぁ。
せめて、できることって言ったら、見え透いた内閣改造報道から目をそらすことくらいかなぁ。テレビ消す、ニュース見ない、記事には批判をツイッター等でばかばか上げ続ける、それくらいしかないのか!
もう、頼むぜ、メディアの諸君!君らの力を、本来の果たすべき役割に投入してくれよ!!