ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

夢語りは止めようぜ!

2024-06-13 09:11:58 | 米つくり
なんか、有機農産物の宅配事業手がけてたんだよな、大地の会って。
そこの元会長が、とんでも発言?だぜ。

無農薬で数年、数年だってよ!米作りすると、イトミミズ大量発生でそのウンチで雑草の種が発芽しねえんだって。

すげぇーなぁ、どこ行ったらそんな奇跡の田んぼに出会えるんだ?

もう30年以上も、えっちらこと除草機押し続けてる俺って、運の悪い男なのか?例外的無能者なのか?
あるいは、我が家の田んぼは類まれなる性悪田んぼなんか?

イトミミズが大量発生?

ムリだろ、カエルに食われちまうぜ、絶対。ってぇか、そんなの見たことないんだけど。ここら有機農業盛ん、その界隈じゃちっとは名の知れた高畠ってところだが、仲間たちからも聞いたことないよなぁ。

刈った葦を何年も株間に置き続け、除草をしないでいるとそれがトロトロ層になり、雑草を押さえるって、自然農法の話しは聞いたことある。でも、見学に行ったその農家も除草してたっけ。

堆肥を入れ続けてると、たしかに、土はトロトロになって来るよ、ただし数十年の単位でな。除草も小まめに取り続ければ少なくなる、それは間違いない。堆肥大量にぶち込めば、数年で変わる、ただし、いもち病大発生な。

放ったらかしておいてまともに収穫できるか?って言ったら、そんな地獄には二度と舞い戻りたくないぜ。
いやいや、放ったらかしたわけじゃない、ちょっと時期を失したことと、除草方法が不適切だっただけだけどな。いやぁ、ひでぇ目にあった、何年も。

アイガモ入れて手抜きしようなんてのも、失敗したし、何年も。

だからさぁ、30年泣き続けて来て、結局、「適期にしっかり!」これしかないってわかったんだ。

で、草の様子を見極めて、今日2回目の除草機押したさ。ヒルムシロに覆われた田んぼな。



気温30度、急にやって来た真夏日にやるこっちゃないな。冷たい梅ジュース入りのテルモスボトル畔端に置いて、正味4時間、ひたすら、って言っても、途中何度もその場休憩しつつ、1反3畝、押し切ったぜぇ、イエィ!

イトミミズと縁のないついてない?俺としちゃ、バカ正直に除草機押すしかないんだなぁ。

こんな夢のような田んぼなんて絶対ない!なんて断言するつもりはないよ、自然も農業も多彩で多様だからさ。場所によっては、田んぼによっては・・・

でも、しごく在り来たりの話しってわけじゃないのは断言できる。

有機農産物の宅配、良い仕事だよ、ぜひ、頑張ってくれ。でも、夢を現場に押し付けたり、消費者に幻想抱かせるようなことは、止めてくれ!
苦労の実際を隠さず伝えて、その上でその重要性や豊かな成果を強調して欲しいのさ。

無農薬の米作り、大変なんだからさぁ。
みんないろいろ苦心し、苦労し、工夫して、頑張ってる、イトミミズの力は借りずにね。



コメント
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