装置と道具の運搬に頭と体の8割がた使ったろ、そのあと装置の建て込み、わぁ、もう限界突破だぜぇ!
疲れを騙くらかすのに、飲み物頻繁!チョコレート70もひっきりなし。
それでもまつわりつく疲労の重装備!
いかん、メンバーに掛ける言葉が刺々しくなってきたぞ、年寄りばっかなんだから。優しくな、穏やかに!
救いは装置が簡略なことと、仕込みに2日もとって余裕たっぷりなことだな。
いいのいいの、今日中に色作り終わりゃいいんだから、ってこのゆとり。
って、ことで照明の当たり合わせが終わって4時半、遅っ。まっ、短い作品だし、色物シーンは少ないから、3時間ありゃ終わるさ。
そうか、珍しく最年少・若手1が朝から出て来てる。だったら、役者一途だった彼女にもフェーダーの上げ下げくらいは知っておいてもらおうか、じゃ一緒に調光室へ、って、セクハラじゃないからな、二人きりになったからって。
最初は、偉そうに教え諭していたんだが、やっぱり若さ、たしかに優秀、色作り始まったら、若手1、めちゃめちゃフェーダー覚えてやがんの!
って言うより、こっちは夕暮れ黄昏脳で、まったく頭脳回転せず、どのフェーダーでどの明かりが点くかもおぼろおぼろの霞の彼方。前も後ろも上手も下もも、ピンと来ない、やたら構わずフェーダーを上げ下げする体たらく。
あっ、認知症てのはこうやって脳の解像力が弱まって、理解力が遠のいていくんだ、きっと。恐ろしい!
と、不安に慄きつつも、まっ、ここは若いむ者に花を持たせて、って、全部、おんぶにだっこじゃねえかよ。
フェーダーの選択はお任せして、舞台の明かりをあれこれケチつけることで存在感を示す、って、これ役に立たなくなった上役の典型だな。
なんとか4時間かかって、ようやく照明完了。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/62/160c3312db385fa1aab1936e202b5cd3.jpg)
待たせに待たせた役者たちに舞台を明け渡してみたら、これがまた疲労困憊でミミズののたうち、それは言い過ぎだが、ついつい声を荒げてしまった。
大丈夫かい?あと一日で形勢逆転、一発勝利と行けるのか?わぁ、もう絶望だぜぇぇぇぇ!