ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

そうか!貰い薪、お前のせいだ!

2018-06-10 08:10:47 | 暮らし

 つ、辛い!朝がきつい!体中凝り固まって起きられない。関節が強力接着剤で固定されちまってる。なんなんだよ、睡眠てのは、疲れとるためなんじゃないのかよ。足曲げ、背伸び、腰ひねり、寝たままストレッチしないと起きられない。認めたかないが、歳なんだよなぁ。この調子だと、あと何年除草機、押せるもんだか。

 だが、待てよ。今年の疲れは異常じゃないか?こんな弱音吐くなんてなかったことだぜ。70超えて、急に老化が進行したか?いやいや、フルもハーフもタイム落ちちゃいない。疲れて寝込むことだってないぞ。

 そうか!薪だ。貰って来た薪の片付け作業だ。廃業する果樹園から声が掛かって、最初に運んだのが田植えの前日。田植え終わってさっそく2度目の運搬作業。軽トラック7台分のリンゴとラフランスの木が薪置き場に山積みになった。

 放っときゃいいんだよ、夏過ぎりゃ暇な時間も出て来るんだ、なにもこのくそ忙しい除草時期に手を出す必要はないんだ。いつだって秋になってから薪作りしてんだから。仕事の順番を間違えちゃいけないぜ。なのに、・・・

 始めちまったんだよなぁ、それも嬉々として。このまま雨ざらしじゃ乾かないだろ、とか、場所占拠して邪魔だろ、見っともないし、なんて理由こじつけて。

 ついつい薪割りにとっ捕まっちまった理由は何か?それは、ぶっとい丸太いっぱい運んじまったからだ。こいつら割らないことにゃ、埒あかんぞ。どうやって割るんだ?こんな大物。そう、新しいパズルとかゲーム突きつけられちまったようなもんだ。いつか時間ができたら、なんて我慢できないだろ。

 出会った方法が、楔使った薪割り法!これ、はまったねぇ。斧なんてまるで歯が立たない直径40センチ級の果樹丸太が、みしみしと悲鳴上げてスパーンと割れるんだもの。これは爽快だぜ。やったぜ感、満杯だ。新分野の活動に出会えば極めたくなるのが人間ってもんだ。もっと効率よく割るにゃどうする?楔の先端を研ぐか?丸太にチェーンソーで切れ目を入れる?長すぎるものは切る、なんてどんどんはまり込んじまった。

 簡単に割れるったって、30年間生きながらえてきた幹だ。容易にゃ降参しねぇ。それ相応の労力は求めて来やがる。1本割るのになんやかんや10分以上かかる時だってある。20分以上も取っ組んで、結局ギブアップなんてことだってある。楔を打ち込む打撃だって力がいるのさ。夢中でやってるうちにどんどん疲労はたまっていくってわけだ。

 それと、片付いて行くって快感じゃないか。手も付けられないと途方にくれた薪材の山が日一日と低くなり、薪として積み上げられていく。おう、これならほぼ一冬分あるぞ!なんて満足感も大きい。

 なぁんて、ことで、除草機押しが終われば薪割り。ちょっとした合間があれば、もう1本、と、同時進行で来てしまった。こりゃ疲れるわ。朝、体ガチガチになって当然だわ。まったく、歳もわきまえず、無理しおって!

 でも、その甲斐あって、軒先を占領しさらに大きくはみ出していた丸太どもも一段落した。これで除草機押しに専念できる。疲労回復の時間も取れる。軋む体も休められる。

 とは言っても、除草機押し、そのものが、重労働。昨日も押した、今日も押す。さっ、うじうじと尻込みしてないで、履いた履いた、田植え長靴!

 

 

 

 

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