さぁ、明日から田植えだぜぇ、ジムランも止めて、早く寝ようっと。『ヴィンチェンツォ』全20話見終わったし、軽く寝酒片手に新作40分くらいの寝ドラマにしてか。
Netflix開いたら、うおっとぉぉぉ!本日のランキング、堂々の第一位、『ヴィンチェンツォ』!!おめでとう!いやぁ、俺だけじゃなかったのね、ぞっこんの人たち。そうかそうか、良かったね、クムガ・プラザの住人たち。で、今夜は何見るよ?
韓ドラ、連投はちときつい。今読んでる本、「ひとつのイギリス近代史」だから、イギリス関連の歴史ものか?でも、貴族や王朝ものはなぁ。なにかいいものないかなぁ。1話完結はダメだぜ、2時間以上かかるから。シリーズものでなんかないか?ないなぁ、これっ!とぴぴっと来る奴が。ノンフィクション、うん、最近見てない。どんなの出てるんだ?
えっ、ま、ま、まさかぁぁぁ!
『なぜ君は総理大臣になれないのか』監督大島新。
う、嘘だろ!?こんなマイナーな作品、Netflixがラインアップするのか?いや、たしかに一部では大いに評判になって、地味なドキュメンタリーながら、各地で上映を重ねてる。キネマ旬報の賞もとったらしい。でも、中身、片寄り過ぎだろ。一野党政治家の活動と政治信条を追った作品だぜ。
そう、知る人ぞ知る野党陣営の誠実男・小川淳也。32歳?で突如「政治家にならねば!」との天啓を受けて、おう、ジャンヌダルク!あっ、男だった。総務官僚から政治家を目指して転身。多くの官僚出身議員が長いものに巻かれるなか、野党民主党から出馬。その後野党再編、緑のタヌキ騒動のどさくさに翻弄されながら、今は立憲民主党所属の衆議院議員だ。今時の政治家には稀な、誠実、清貧、精励を旨とする野党人だ。
国会での鋭い質問で一躍、野党陣営のプリンス的に評判が高まったのさ。たまたま国会中継見てて、おおーっ!ってびっくりしたものな。ツィッターでも、千本ノックとか称して、フォロワーの質問に誠実丁寧に答えていて、好感持ってるんだ。まっ、主張のすべてに賛同しちゃいないけど、例えば、消費税のこととか。でも、真面目だし、切れるし、何より熱が感じられる。こういう人に表に出てきて欲しいってマジ思ってる。
たしかにねぇ、今時珍しい熱血漢の清純派だよ。政治と言えば政局、政略だと思い込んでる世の常識から外れて、少子高齢化の日本をどうする?とか、環境問題にどう取り組むか?なんて喫緊ながら将来につながる課題に取り組みたいと渇望しているような男だ。もちろん、今時流行の文春ネタとも無縁だ。
そんな男の歩みを追いかけた映画が、なんとNetflixだぜ。
見たかったんだよ。でも、ほぼ諦めてたんだ。だってそうだろ、田舎だぜ、ミニシアター系の映画館にゃ車で1時間以上かかる。いや、それくらいなら行くだろ、って年寄りの出不精を甘く見るなよ。片道20分のスーパー行くんだって悩むんだからな、自慢じゃないが。
ありがとう!ほんと、感謝だぜ。Netflixの常識から言ったら、きっと、観客動員見込めず不可!なんじゃないか。毎日のアクセスが数十万とかの韓ドラやアニメとは桁が違い過ぎるものな。なのに、よくぞ、よくぞ、ラインナップに入れてくれた。そうだよ、こういう少数派も大切にする姿勢貫いてくれないとな。
でも、思い返してみると、アメリカの奴隷解放を辿った『憲法修正第13条』とか、ラストベルトに進出した中国資本企業でのアメリカ人労働者の苦悩を描いた『美国工場・アメリカンファクトリー』とか、見応えのあるノンフィクション、けっこう見てるんだよな。
Netflixの懐の深さってことだよな。ぜびぜひ、この姿勢を貫いて欲しいもんだ。いい映画は、マイナーでも配信する、頼むぜ。
おっと、2時間超の作品、飽きることなく見終わった。あぁあ、また疲労と戦いながらの田植えになるぜ。
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