ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

hulu2週間無料で46話見切ったぞ!

2023-02-01 12:37:03 | 映画
韓ドラ『緑豆の花』、46話すべて見切ったぜぇ、イェーイ!

2週間の無料視聴期間めいっぱい使って、とうとう最後まで視聴を貫徹した。大変だったよ、毎日3~4話見なくっちゃならんのだから。ドラマ時間じゃない夕方にもこまめにhulu開いて、もう必死!結末まで見届けなくっちゃ。
もちろん、物語の決着に付き合いたいって気持ちもあったけど、ラスト3日間くらいは、期限内にすべて見る!ってのが盲目的に目的化してたな。
無理かもしれん、見残したら1か月分料金払ってもいいか、なんて妥協の姿勢で見始めたんだが、後編に入る頃から、何としても無料で見るぞ、って決意の方向がひん曲がって来ちまった。
理由は簡単。あまり面白くなかったから。
前編の物足りなさはすでに書いた。設定が似通ってるミスターサンシャインと比較して、自由度、想像力の飛翔に物足りなさ感じる。それは史実に絡めとられてるからだって内容。
それでも続きを見ることにしたのは、逆に東学党農民反乱の実像、いやドラマだから限界あるけど、を知りたいって思いからだった。旋回砲(当時の機関銃)と元込め銃で装備した日本軍や朝鮮政府軍に竹槍主体で突撃を繰り返し全滅した農民軍の悲劇は知ることができた。殲滅、皆殺しを目指した日本側の残虐性も理解した。
でも、見ていて感じたのは、突撃する農民側のあまりの無策だよな。だって、機関砲や大砲に竹槍だぜ。いくら人数多いからって、真昼間の正面突破は無謀だろ。夜間、敵味方が判然としない時間帯の夜襲で火器を痛めつけるとか、側面や背後から攻めるとか、もっと工夫して欲しかった。宗教的な全能感に覆われてたのかも知れないが、農民兵の命を無駄にするな!だよな。
ただこれは史実だから、あれこれ言っても仕方ない。
死者が平等でない描かれ方をしたのにも不満は残ったぜ。ほとんど蟻の行進を踏みつぶすように死んでいく農民たち。名もなく、葬られることもなく山野に放置された死体の山。俺なんか、もしこの戦いに参加してたら、このその他大勢の一死体になってるよな、絶対。
なのに、有力商人の娘の叔父さんは、棺桶設えられて家に戻ってくるんだぜ。同じ反乱軍の一員でありながら。ドラマだから、主役に沿わなきゃならんのはわかるが、もうちょっと描き方あめんじゃねえか、って、これはかんなし憤りを感じたな。
次なる違和感は、”鬼”の存在だ。師と仰いだ両班の差別と裏切りで戦地に追われ、許嫁の両班との妹との仲も引き裂かれて、狂いに狂って誰彼構わず殺しまくった男が、文明開化の先達として日本軍に協力しその先兵となってさらに民衆を裏切り続ける。ちょっと、これ鬼すぎるしリアルを突き抜けてるだろ。そのくせ、最後は自らの失敗と罪の意識?に悩み・・・って、もう、まったくの共感の余地なしだぜ。役者も下手だが、この人物設定の無茶苦茶さじゃ演じにくかったろうな、同情するよ。
あと気になったのは、悪人の描き方の画一的なことかな。特に、日本人はすべて人格異常者のサディスティックな乱暴者のようで、こういうふうに見てると、人間や歴史への理解は一面的になってより深い認識に至らんよな。って、まぁこれは老婆心の無いものねだりかもな。韓ドラの一つの特徴じゃあるんだけどな。悪者はあくまで憎たらしいか、ダメ人間かで闘う主役が際立ってくるってやつな。
と、くさしつつも、やっぱり心に残るシーンや言葉は少なくなかった。東学軍を率いた将軍たちの処刑にいたる数々のエピソードや残した言葉や彼らの遺志を引き継ぎその後の独立闘争につなげて行った主人公の言葉。
平等な人の世を目指す戦いに悔いはないって出撃を決意するシーンなどは、戦いの方法は異なるとしても、今も訴えかける力を持っているよな。
2週間の無料視聴期間ぎりぎり、最後の話しは飛ばし飛ばしつまみ食いだったが、最後までしっかりお付き合いできた。それはそれで、良い経験として残るだろうぜ。24時、10分前に契約解除も無事完了したしな。

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