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文翔館公演『雲雀、はばたきて』の総括第2弾

2008-10-16 22:22:59 | 演劇

 『雲雀、はばたきて』については、今も複雑な気分だ。よくやったって気持ちとなんかとってもやり残したって半端な気持ちが同居している。前回の総括は、その憂鬱に傾いたままで、書いてしまったから、やはり、やったぜ!って部分も書き残しておこう。

 観客の誰に聞いても、ありゃ良かったって言ってもらえたのが、少なくとも二つある。一つは、舞台の作りだ。これについては、直前にも報告しておいたけど、センター舞台、つまり客席の中央に舞台を設置するってこと。

 いやーえらく苦労したんだ、っていくら言葉で言っても、伝わらないと思うので、今日はビジュアル特集ということにして、舞台が完成するまでの画像をいくつか載せておこう。

 まず一番左、そうなんです。こうやって一枚一枚高さを合わせながら平台くんだんだ。その上にパンチカーペットを敷き詰める。そして、4枚目が桟敷席。高さ2尺8寸の舞台の上にドアと壁のパネルを組んだところが、5枚目の写真。そして、問題の重要文化財の手すりを跨ぐ階段とブリッジ。見事いささかもてすりを傷つけることなく役目を果たした。ただし、客席からは見えない。最後にホール前の記念写真も。

 次に、評判の良かったのが、劇中歌?オッペケペ節だ。これは明治10年代川上音二郎が藩閥政府攻撃のために歌い踊ったものだが、これに今回は今の時勢を風刺する歌詞を盛り込んだ。舞台では、川上のものと続けて披露した。最後には客席全体が手拍子で埋め尽くされ、ちょっとオーバーか、終わった時には、途中ながら拍手が巻き起こった。ある観客からは、あれはいい!国会前の抗議行動でやったらいいんじゃないか!なんて、嬉しくなるようなお褒めの言葉をいただいた。 では、その歌詞も載せてしまおう。

                              

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権利幸福嫌いな人に、自由湯をば飲ませたい。

オッペケぺー オッペケペッポーペッポッポー 

堅い上下角とれて マンテルズボンに人力車 粋な束髪ボンネット 貴女や紳士のいでたちで 外面の飾りはよいけれど 政治の思想が欠乏だ 天地の真理がわからない 心に自由の種をまけ 

オッペケぺー オッペケペッポーペッポッポー

米価騰貴の今日に 細民困窮省みず 目高にかぶった高帽子 金の指輪に金時計 権門貴顕に膝を曲げ 芸者たいこに金を蒔き 内には米を倉に積み 同胞兄弟見殺しか いくら慈悲なき欲心も あまり非道な薄情な 但し冥土のおみやげか 地獄で閻魔に面会し 賄賂払うて極楽へ 行けるかえ行けないよ 

オッペケぺー オッペケペッポーペッポッポー

規制緩和で競争激化 働けノルマだ能力給 地方の時代のかけ声も お足が無ければ歩かれぬ 田舎切り捨て都会では巨大なヒルズがそそり立つ 怠け者かよフリーター ニートもちいとは生きさせろ 説教いらぬ仕事がほしい 能力不足か非正規社員 首切り自由の世の中に さぁ誰がした誰がした

オッペケぺー オッペケペッポーペッポッポー

赤字赤字で火の車 地方財政軒並み破産 ヤレ知恵を出せヤレ工夫しろヤレアイディアだ そりゃ無理だ出せないよ 若者都会へ流出だ 爺婆炬燵で丸くなる 

オッペケぺー オッペケペッポーペッポッポー

狭い日本に農業いらぬ 金持ち日本だ気にするな 金にあかせて世界の珍味 食いも食ったりメタボ腹 中国餃子は農薬まみれ 冷凍食品アジア産 ハテ困ったねサテ弱ったね ふってわいたる国産愛用 水田畑草ぼうぼう 

オッペケぺー オッペケペッポーペッポッポー

と、いうことで、今回も頭を使わずこのページをやり繰りした。だんだん無精になっていく、いいのか?これで。

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3 コメント

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 こにちは、僕は吉野中学校三年の漆山和矢と申し... (吉野中学校 漆山和矢)
2008-10-17 16:24:57
 こにちは、僕は吉野中学校三年の漆山和矢と申します。
 8月のワークショップでは、とてもいい経験をさせて頂きありがとうございました。
 11月1日に僕たちの学校では、学園祭を行います。各学年ごとに劇を発表するのですが、演劇の審査を行います。賞の種類はすべて個人賞になっています。そこで審査基準として、
①声の大きさ(スピード) 10点
②なりきり度(台詞、感情など) 20点
③表現力(顔の表情、身振り手振り) 10点
と、考えてみました。ほかにどのような基準があるか、河原先生にお聞きしたいと思いメールをさせて頂きました。よろしかったら教えてください。
 また11月1日、2日(3年生は両日とも)劇を行うので、お時間があればぜひお越しください。
返信する
漆山君 (taowatarukaze)
2008-10-17 21:44:24
漆山君

コメントありがとう。
さあて、審査基準ですか。
君が考えたものからすると、
どうしても上手な人が選ばれそうですね。
つまり、最優秀俳優賞ってことかな。
まあ、それも大切なんでしょうが、
私としては、
下手だけどユニークな人とか、
ともかく一生懸命な人とか、
普段の性格からの変化の度合いの大きい人とか、
(つまり、ええーっ!こいつこんなことできたの!!的な)
そういった人たちにも賞を上げたい気がしますが、
そういうことはありでしょうか。

あるいは、
どんな脚本なのかわかりませんが、
どうしても主役、脇役の違いは出ると思います。
せめて、主演俳優賞の他に助演俳優賞、
さらには、端役俳優賞みたいなものもあると、
不得意ながらもその人なりに頑張った人も
救われるのじゃないでしょうか。

どうも、質問の趣旨からは離れたお答えをしているようです。
堪忍してください。

さて、発表会ですが、
1日はこちらの演劇部も高畠町で保育園の先生方に子どもミュージカルを見てもらうことになっています。
2日は稽古です。
県大会も近いですし、その前にプラザ演劇祭という催しで、公演させてもらうことになっており、それが12日なのです。ということで、ちょっと伺うことはできないようです。
ごめんなさい。

こちらから行きもしないで、申し訳ないですが、
11月12日プラザ演劇祭公演『Let's Dance 1946』お出かけください。地区大会で最優秀をとり、県大会に出場する作品です。
中学生にはちょっと難しいかもしれませんが、
とても、心に迫るお芝居になっています。
この作品で、今年もぜひ東北大会に進み、
2年連続の全国大会出場を勝ち取りたいと思っています。

演劇は作り上げるのにとてもエネルギーを必要とするものです。
でも、それだけに、心にもしっかりと残ります。また、一緒に作った仲間との連帯感も深まるものです。ぜひ、舞台作りを通して、大切な思い出と仲間作りを成し遂げてください。
成功をお祈りしています。

返信する
和矢さん、脇から失礼します。公演の成功を願って... (むすび(北三陸))
2008-10-18 15:31:18
和矢さん、脇から失礼します。公演の成功を願ってます。
劇は観る者の心に残ります。作る側~演る側なら尚の事。

先生のお応えに胸熱くなりまして。余計なレス失礼します。
ふと、私の知る限り最近に於いてほんの狭い裁量ですが、
心に残る歴代置農劇部員を挙げたいと思って。御一人を。

美術の石田さおりさん(及び助力された方皆)
お顔も存じませんけど私、感謝と御礼を込めて讃えます。

ふむ。近年のチラシもとくと視てみたいです。公演の際、
チラシに上演年も明記なさっていて下さいネ。後年の為。
稀に来場するチラシ捨てない客って私だけじゃない筈で。
お節介失敬。
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